2011年10月17日月曜日

意味もなく近所をさまよう・・・アンニュイな日曜日。

この日曜日は金~土曜の大雨から一転、津でも夏日を記録する晴天に。全国的にもフェーン現象の影響とやらで、季節外れの真夏日を記録するところも。土曜日の雨で散々だった伊勢まつりも、さぞや大賑わいだった事であろう。

当方はと言えば・・・土曜の夜に、ちょっと夜更かししてしまい、プチ寝坊の完全出遅れ。あまりの天気の良さに、どこかに行かねば!とうだうだ考えている間に時間はどんどん過ぎ去って・・・
久々デジブックで皆様の作品をあれやこれやと見ているうちにさらに時間は過ぎ去って・・・

「やべっ!10時回ってんじゃん・・・」

遠出を諦め近所の斎宮跡へコスモスを見に行ってみる。なんだかきわめて安直・・・。モチベーションのわいてこない日は大概こんな感じ・・・なんか貴重な1日を無駄にしてる感じで嫌だが、とにかく今年も斎宮跡のコスモスだけは見ておこう・・・。

こないだの小俣のコスモス畑同様、斎宮跡のコスモス畑も例年に比べてかなり規模が縮小されている。しかも、花の盛りは既に終わりに近付いている。一部では既に来春の菜の花畑の準備に取り掛かっている様子。おまけに台風や大雨の影響か、お花畑の皆様、全体的にくたびれ感が否めない。
折角なので撮影に取りかかるが・・・以外と風が強くて、アップでの撮影がままならない。
それでは遠景で・・・と思ってみたが、密集して咲いているところ、まばらに咲いているところと、てんでばらばらでお気に入りの構図も決まらない。
とりあえず散策や野良作業の人物を遠景に、安易な構図決め。
バックの近鉄特急は、まいどお馴染みのワンパターン・・・(苦笑)
1時間以上もさまよって、結局満足ゆく成果も得られずに、今年のコスモスもこれにて終了・・・

ちと消化不良な今年の斎宮跡コスモスをウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。(スライドショーにてご覧頂けます)
↓↓↓
アルバム 「斎宮跡コスモス」

それにしても、10月も中旬だというのになんという暑さ・・・
お昼を食べた後、近所の海岸に車を停め、窓を全開に心地良い海風でクールダウン。
自然と眠気に包まれて、シートを倒して惰眠を貪るお昼寝タイム。

Zzzz・・・・・・・・・ムニュっ?
「やべっ!2時間も寝てしまってんじゃん!」

いつの間にか、FM三重の山下達郎も終わってる!(苦笑)
この季節、3時をまわると、すでに一日の終わりの始まり?の雰囲気・・・秋の日はつるべ落としと言うが、西に傾いたおてんと様は、1日を無為に過ごす輩を嘲笑うかの様に、追いすがる手をすり抜けて1日の幕引きにスパートをかける。
このまま今日1日の晴天を無駄にするのも癪だ。
とりあえずどこかで日の入りでも撮影するか・・・
用事で松阪に行ったついでに、櫛田川の取水堰に立ち寄る。
正式名称は「櫛田祓川頭首工」
櫛田川下流域のプチダムみたいな雰囲気だ。
斎宮跡の傍を流れる祓川の水はここで取水され、松阪、多気町、明和町を流れ下って伊勢湾へとそそぐ。

祓川河口付近の夕景風景は、以前にウェブアルバムにアップしています。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。

取水堰から眺める夕日は、櫛田川上流方向、白猪山~局ヶ岳の合間に向かって落陽する。
白猪山、局ヶ岳は、伊勢富士とも呼ばれる堀坂山(ほっさかさん)とあわせて「伊勢三山」と呼ばれている。太古の昔より、伊勢の海上を航行する船舶から方角の目安となった山々で、そのせいか「伊勢の三つ星」とも呼ばれ、この地域の人々には古くから親しまれている。
山登りを始める人なら、まずは堀坂山(757m)、次に白猪山(820m)、局ヶ岳(1029m)と足慣らしして、鈴鹿や、蓮の奥山へとステップアップしてゆくのが、常套とも言える。
そんなお馴染みの山々の合間に沈みゆく夕日を眺めながら・・・
無為に過ぎ去った晴天の1日・・・・こんな日もありかな・・・と意味もなく強がってみたりする。秋の日の夕暮れ・・・

あっ・・・今日は体動かしてないのでおやつはお預けね・・・(泣)

櫛田川の夕刻をウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。(スライドショーにてご覧頂けます)
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2011年10月10日月曜日

「崩壊!」江馬小屋谷・・・

2011年10月8日(土)晴れ

【標高】
江馬小屋林道入口(350m)~ナンノ木平(1180m)~白倉山(1236m)
【コースタイム】
江馬小屋林道入口(8:15)~江馬小屋登山口(8:40)~獣檻(9:30)~ナンノ木平(10:15)
~主稜線(10:35)~白倉山山頂(11:45~12:45)~稜線上露岩でお昼(13:45~14:15)
~ナンノ木平(14:45)~獣檻(15:10)~江馬小屋登山口(15:55)
【温泉】
香肌峡温泉スメール(700円)

9月の紀伊半島豪雨の猛威は、蓮の山奥にも甚大なるダメージを与えていた。
先月末、蓮ダムを訪れた際、ダム湖に溜まる赤茶けた泥水が気になっていた。上流から莫大な量の土砂が流れ込んだ証拠である。蓮川上流の谷は大丈夫なのか・・・?


在りし日の江馬小屋登山口
今回、蓮の谷の中で、宮の谷の一つ下流にあたる江馬小屋谷へと、9月の豪雨以来始めて足を踏み入れてみる。 江馬小屋谷の登山口までは、県道蓮峡線から江馬小屋谷に沿って伸びる、江馬小屋林道が利用できる。江馬小屋林道は、以前から車高の低い私の車では登山口まで乗り入れるのが難しく、今回も林道入口の空スペースに車を停め、登山口まで10分程の林道歩きを開始する。しばらく歩くと、突然目の前の林道の左半分がすぱっとなくなっているのに出くわす。林道の半分が、左側の谷にざっくりと崩れ落ちてしまっているのだ!これでは車1台通過するのも困難か?さらにしばらく歩くと、右手斜面からの出水で崩壊したと思われる岩塊が林道全体を覆っている。ここに至っては、例え車高の高い車と言えども通過する事は不可能である。そして・・・驚愕のシーンはこの後すぐ!

左岸はざっくり流されて・・・
江馬小屋登山口は江馬小屋谷と野江股谷の合流地点にある。林道終点には登山口に渡る小さな赤い鉄橋が架かっていた(上の写真)・・・それが・・・
右手、野江股谷からの濁流が流し去ったのか、沢の左岸、つまり手前の大地がざっくりと崩壊し、残された巨大な礎石の上に、向こう岸に渡るための小さな赤い鉄橋だけがむなしく空に漂っている。狭い谷に長時間に渡り、大量の濁流が流れ込んだ結末であろうか・・・荒れ狂う自然の猛威の凄まじさよ!暫しこの光景に呆然と立ちすくむ。
気を取り直す様に、崩落に気遣いながら崖を下り、左岸を流し去った濁流が嘘の様な、細く穏やかな沢を渡渉して、向こう岸に渡る。

林道も車両通行不能
 江馬小屋登山口からの入山は3度目。台風の影響か、大量の落葉で登山路の踏み後も見失いがちであるが、コースの雰囲気がある程度記憶に残っているので、路を誤ることはない。こんな状況で、最近は登山者の利用もないのか、至るところで雲の巣に襲われ、たまらず適当な長さの木の棒を振りかざしながら歩く。さらに人気のなさが不気味で、棒で切り株や岩を叩きながら、あるいは熊鈴を全開で鳴らしながら、静かな山道を騒々しく登っていく。これ熊除けの為の自己顕示行動のつもり・・・
蓮の谷では、宮の谷のさらに上流、奥ノ平谷付近が熊の生息地と言われるが、北海道では町中まで熊が現れる昨今。お願いだから、突然のお見合いはなしね!とばかりに、騒音を発しながら歩く小心者の私・・・(苦笑)

晴天の迷岳に♪(白倉山山頂にて)
主稜線に出てからは、櫛田川と宮川の分水嶺となるやせ尾根を、白倉山へと向かう。以前、この尾根を池木屋山まで歩いているので、白倉山まで歩けば迷岳から池木屋山までの市町境尾根(松阪~大台)を踏破する事となる。

しかしながら、このやせ尾根が中々のアップダウンで難路とくる。テープや踏み跡も不明瞭で、稜線にこだわり過ぎると、とんでもない藪こぎを強いられたりする。もっとも、無理に稜線を歩かず、松阪側の斜面を巻いて行けば随分歩きやすい・・・という事を帰り路で気づく・・・(苦笑)
とにかく山慣れした者にしかお勧めできないルートではある。
古ヶ丸山と仙千代ヶ峰
そんなこんなで、ようやくたどりつく白倉山山頂。登山口から3時間。久々に遠い山頂だ・・・(疲)。
以前、迷岳から縦走して踏破した山だが、その時に比べ、山頂の周りの藪が成長して、見晴らしが若干悪くなった様な気がする。とはいえ抜けるような晴天の下、見えるべき山は全て見える。「展望の山」の代名詞に嘘偽りなしの大展望。静寂の山頂にて、全て独り占めの贅沢を満喫する。

そして、もちろんお待ちかねのおやつタイム!
本日のメニューは「ココアロールケーキ♪
ほんのりほろ苦いココア生地に、甘さ控えめのふんわりクリームがベストマッチ!ホットコーヒーと一緒に、ふんわり、まったり至福のおやつタイム。晴天の秋空の下、大変おいしゅう頂きました・・・♪


抜群の晴天の中。人っ子一人出合わずの静寂の8時間・・・玄人好みの登山路だけに、早期復旧が望まれる、秋風爽やかな江馬小屋谷登山路でした。

江馬小屋谷の現状をウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。(スライドショーにてご覧頂けます)
↓↓↓
アルバム 「崩壊!江馬小屋谷」



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2011年10月2日日曜日

コスモスとみたらし団子と秋の空・・・

コスモスが好き!

4月になると、花見の計画でそわそわする人も多いと思うが、私はこの季節になるとコスモス(秋桜)の様子が気になり、そわそわしてしまう。今年のコスモスの開花状況はどんなだろう?まだ早いかな?いやもう遅いかも・・・あの休耕地は今年もコスモスが満開だろうか?
降り注ぐ陽の光に満ち溢れた、華やいだ季節の終わりを告げる初秋の風のメッセンジャー。爽やかな秋風にそよぐ可憐な姿と、原色に白い絵の具を混ぜ合わせた様な控えめな彩りに、何時もそこはかとない情緒を感じずにはいられない。そんな可憐で控えめなコスモスの花が私は好きである。

伊勢市小俣町に、毎年綺麗なコスモスを楽しめるスポットがある。
「おにぎりせんべい」でお馴染みの、マスヤの工場の傍に、県道を挟んで広がるお花畑。地元の方々が四季を通じて、様々な花を育てていて、咲き誇る花々が何時も県道を通り過ぎるドライバーの目を癒してくれている。そのお花畑も、今の時期はコスモスが主役である。
昔に比べて随分規模が小さくなった気がするが、控えめな雰囲気が、清楚なコスモスの花に見合って逆に情緒が感じられる。

うちの近所でコスモスを楽しむには、大概、ここに来るか、明和町の史跡斎宮跡を訪ねるかのいずれかである。今日も、斎宮跡の付近を車で通過してみたが、そちらはあまり咲いている雰囲気が感じられなかった。年によって、植えたり植えなかったりしているのか・・・時間があれば来週また見に行ってみようっと!

昨年の斎宮跡コスモスの様子は以下のウェブアルバムをご覧下さいませ。
↓↓↓


実は、小俣にコスモスを見に行く時には、別の楽しみがある。それはマスヤの工場の横に建つ「おかき本舗」。昔はマツヤの和菓子系のお菓子がメインのお店だった記憶があるが、例の赤福偽装事件の影響でしばらく営業を自粛。再開したかと思ったら、メインはせんべい、おかき系のお店に変わってしまっていた。餡子ファンには寂しいところだが、実演販売の焼きたておかきは、市販では味わえない香ばしさが魅力の絶品!そして昔も今も変わらず販売されているのが、お目当ての「みたらし団子」♪
団子は、しょうゆだれとくろみつの2種類で一本100円。たっぷりのたれに包まれた、焼きたてのもっちりやわらか団子は、ずっしり重量感で食べ応え十分♪
一箱5本入り500円のしょうゆだれみたらし団子をお供に、近所の大仏山公園へとプチピクニック。
大仏山は明和町と伊勢市、旧小俣町の境界にある丘陵地。昔は山頂に遊具も設置されており、子連れで良く遊びに来たものだが、老朽化により遊具は撤去。今じゃ、子供も遊び相手にはなってくれず、変わらないのは、伊勢市街から伊勢湾にかけての広々とした展望のみ。
秋らしい雲に覆われた秋空の下、焼きたて、ほくほくのみたらし団子をしんみりと味わう、静かな午後の一時。



伊勢市街の奥に朝熊山
って、気づいてみたら5本一気にぺろりあん!

お前っ、食いすぎやろ!(爆)

可憐なコスモスの美しさに酔いしれる、繊細で叙情的な秀才イメージ台無し・・・(苦笑)

こりゃ来週はまた、ハードな山でダイエットやな・・・(疲)

コスモスと大仏山をウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。(スライドショーにてご覧頂けます)
↓↓↓
アルバム 「みたらし団子と秋の空」


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2011年9月25日日曜日

釈迦ヶ岳、天高く秋晴れの鈴鹿山脈♪

2011年9月24日(土)晴れ

【標高】
朝明渓谷駐車場(390m)~釈迦ヶ岳(1097.1m)~猫岳(1058m)~ハト峰(860m)
【コースタイム】
朝明渓谷駐車場(7:50)~庵座の大滝(8:30~9:00)~釈迦ヶ岳最高点(1097.1m)(9:49)
釈迦ヶ岳三角点(10:03)~釈迦ヶ岳北面展望地(10:20~10:50)~ハト峰(12:00~12:20)
~下山途中の堰堤でお昼(12:40~13:10)~朝明渓谷駐車場(13:45)
【温泉】
湯の山温泉希望荘(500円)

菰野町役場の奥に釈迦ヶ岳
 金曜日の仕事が予想外にすんなりと終わり、24日は久しぶりに丸々お休み♪。日頃の睡眠不足解消のチャンスではあるが、ここ連日の秋晴れの予報に山の虫の疼きを止める事ができない。7月の塩見岳以来、実に2ヶ月ぶりの山行きを決行する。
どこに行こうか、地図とにらめっこ。蓮は先週行ったばかりなので、久々に鈴鹿まで足を運ぶ事とする。
目的地は以前から登りたかった「釈迦ヶ岳」。
釈迦ヶ岳は鈴鹿山脈のちょうど中間地点にあたり、麓から望まれる根張りの立派な尾根に登行欲をそそられる。左肩にちょこんと尖る猫岳の山容にも何処か愛嬌が感じられる。

庵座の滝
 釈迦ヶ岳にはいくつかの登山ルートがあるが、今回は朝明渓谷の有料駐車場(500円)をベースに、庵座谷を詰め、ハト峰に周回するルートを選択する。駐車場の親父さんから、釈迦ヶ岳三角点を通り過ぎ5分ほどのところに、人知れず静かな展望地があるよ・・・との裏情報(?)を頂き、まだ人気ない早朝の朝明渓谷を出発する。
緩やかな山道を歩くこと30~40分程、庵座谷ルート最大の見所、落差40mの「庵座の大滝」に到着。フィックスロープを頼りに滝壺まで降りることが出来る。それほど大きくもない庵座の谷に、鈴鹿でも屈指の規模のこの大滝。狭い谷ゆえその全貌を写真に収めるのも難しい。滝壺傍まで近づくと、マイナスイオンたっぷりのシャワーミストが全身一杯に降り注ぐ。盛夏にはさぞや気持ち良い事だろう。
庵座の滝の左岸を高巻いて、さらに庵座谷を上流へと詰める。


釈迦ヶ岳より四日市コンビナート
三段の滝で庵座谷を見送り、稜線への急斜面をフィクスロープ頼りによじ登る。ここから急登とフィクスロープの連続。鈴鹿でもこれほどロープ伝いの急登は他にないのではないか?加えて、2ヶ月のブランクの萎えた重たい体で、思うように足も上がらない。息絶え絶えに、亀の様な歩みで、黙々と高度を稼いで行く。ただ、頭上に広がる染みるような青天の秋空が、萎えそうになる心を奮い立たせてくれる。体に鞭打つ奮闘数十分。ぽこっ!と、辿りついた釈迦ヶ岳最高点「1097.1m」の標識?マップの庵座の滝からのコースタイム1時間50分との記載が嘘の様。あまりにあっけなく、いつの間にか釈迦ヶ岳の最高点に到達。

最高の青空に乾杯♪
 「最高点」という標識もしっくりこない。実際の三角点は北側に5分ほど辿った場所にあり、そちらが真の山頂か?とにかく山頂に辿りついたという実感がいまいち沸いてこない。
とはいえ、天高く晴れ渡った秋空の下、最高の景色が出迎えてくれた事に変わりはない♪
眼下に広がる伊勢平野と伊勢湾。遠く濃尾平野の向こうには、恵那山から中央アルプスの山並み。さらに御嶽~乗鞍と北アルプス槍穂高の山々。鈴鹿の藤原岳の向こうには、なんと加賀の白山までもが見渡せる。
最高の遠望♪


釈迦ヶ岳南面の崩壊地(大蔭)
駐車場の親父さんの言葉に従って、三角点より北に5分ほど下ってみる。縦走路脇の露岩がその場所か?確かに人気ない静寂の展望台で、この至福の大展望を一人しみじみと満喫する。
そして恒例の山のおやつタイム♪
本日のおやつは「チョコチップスコーン
手のひらサイズのスコーンは生地ぎっしりで食べ応え満点。飲み物がないとちょっと辛いかも・・・本日は、ホットコーヒーも一緒でベストマッチ!お腹一杯に頂きました♪

美しい白砂の名峰ハト峰
釈迦ヶ岳からハト峰への縦走路は、一転、なだらかなアップダウンの気持ち良い山道が続いている。爽やかな秋空の下、正面に御在所岳~雨乞岳を眺めながら、快適な縦走路を辿って行く。
左手には釈迦ヶ岳南面の大蔭の崩壊地の光景が、アルペンムードを盛り立てる。右手には、途中、琵琶湖と比良の山並みも。

そんな1時間程の快適な稜線漫歩の末に辿りつく「ハト峰」。
山というよりは、稜線上の小高い丘といった感じだが、山全体が、鈴鹿特有の花崗岩のざれた白砂に覆われていて、とても美しい。きらきらと光る白砂が、秋の青空に一際映えて目にも眩しい。暫し、雪のような白砂と戯れる。

日向ぼっこ♪
ハト峰からは朝明渓谷に向け、谷沿いの路を下山する。途中、日当たりの良い堰堤に陣取り、爽やかな秋の空気を体一杯に浴びて日向ぼっこ♪
ここ最近の仕事疲れも、この秋空が吸い取ってくれるかの様。

天高く晴れ渡る秋空が、身も心も優しく癒してくれる。鈴鹿山脈、幸せ色に染まる青天の秋の一日でした。

秋空の釈迦ヶ岳をウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。(スライドショーにてご覧頂けます)
↓↓↓
アルバム 「釈迦ヶ岳 天高く秋晴れの鈴鹿山脈」

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2011年9月19日月曜日

蓮ダム ~過ぎ行く初秋を惜しむ~

豪雨によりスタートした9月・・・
三重を含む紀伊半島は、かつてない長時間に渡る台風の風雨に見舞われた。
奈良、和歌山山間部の土砂災害。三重県紀州地域の水害。こちら三重県中部においても、長時間に渡る豪雨の影響で、宮川、櫛田川の洪水警戒水位を難なく上回り、決壊、大洪水の緊張感に恐れながらの数日間を過ごした。

当方はと言えば・・・たとえ台風と言えども、予定通り休日出勤でスケジュールをこなす日々。9月は山にも行けずに、山への想いは募るばかり。

この日曜日、運よく午前中に仕事も一段落し、鉄分ならぬ山分を補給するため、久しぶりに櫛田川上流へと車を走らせる。
国道166号線も先の台風の影響で、所々寸断されたとの話を聞いていたが、走ってみた限りその様な痕跡は、微塵も感じられない。ただ並行して流れる櫛田川は、いつもの清流とは程遠い、赤茶けた濁流が轟々と流れている。飯高町森で166号線および櫛田川の本流と別れ、櫛田川支流の蓮川沿いに車を走らせる。6月の桧塚以来のホームグラウンド。いつもの蓮の山々が変わらぬ山容で迎えてくれる。

思ったよりも水は少ない・・・

こちら春先(4月)の湖面
その入口にあたるのが蓮ダム。
ここに来るといつも、これから登る山への想いが最高潮に達する、私にとってのパワースポットでもある。
蓮ダムも、この台風では貯水量が満水位を超え、洪水調整が緊張感の中フル稼働していたと聞く。


下流の濁流の様子から、本日ももさぞや・・・と思ったものの、予想に反して、貯水量は少ない。春先の湖面と比較してもその少なさは一目瞭然。湖面側の選択取水施設の露出具合をみると良くわかる。

下流域の洪水の恐れが解消された場合は、速やかに貯水量を減らし、次なる脅威に備えたキャパを確保する。下流域の洪水調整機能を担うダムの貯水量調整は、流域の水位の値と連動し、ダム管理システムによってプログラムチックに行われる。前職で、プログラマとして各地のダム管理所を回った縁もあり、個人的にはダムに対する思い入れが若干ある。下流域の人々のために、水没した集落がある。巨大技術の影には、必ず何処かに犠牲になった人々の想いが見え隠れする。それでもこのダムが、大多数の人達に与えた恩恵を信じたい。原発のように、人々を不幸に陥れることのないことを願う・・・

ダムでおやつ♪
そんなことを思いつつ、ダムサイトで久々の山のおやつ♪
ダム管理所横の階段を登り切ると、ダムとダム湖を眺められる展望台。巨大なダムと、蓮の山々を眺めながらの至福のおやつタイム!
今日のメニューはやまざきの「栗たっぷり大福」
ふっくらもちもちの皮に包まれた、栗の粒入り餡の上品な甘さが、すきっ腹に心地よい幸福感。久々、和の甘さを存分に満喫させて頂きました。ごちそうさま♪




構造美

9月も中旬を過ぎるというのに、相変わらず30度超えの日々。
初秋を惜しむというには相応しくない暑さが続くが、空の色は確実に秋の雰囲気を帯びてきている。
今週は、またもや台風の影響が心配されるところだが、蓮ダムの洪水調整機能はいざという時に備えて準備万端。非常用放流ゲートが頼もしげに立ち並ぶ様には、一種の構造美すら感じられる。
次回もその機能をフル稼働し、下流域の町々を水害から守ってくれることを期待する。




秋空に映えるダムゲート
10月になれば、当方の仕事も一段落つく。
そしたらまた、この山々に戻ってくるよ!
初秋の空に誓うかの様に蓮のダムサイトを後にする。

初秋の蓮ダムをウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧くださいませ。
↓↓↓



煌く湖面(4月)


春の蓮の様子もウェブアルバムにアップしております。よろしければ以下のリンクよりご覧くださいませ。

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2011年8月17日水曜日

夏の鳥羽港町旅情

デジブック「夏の鳥羽 港町旅情」

・・・演歌のタイトルかよっ!と言う突っ込みは置いといて・・・(苦笑)



私の一番古い鳥羽の記憶は・・・40年近く前の幼稚園の遠足の水族館。
※年齢ばれるな・・・(苦笑)
白状すると、見たものした事なんぞはこれっぽっちも覚えてはいない。
ただ古いアルバムに、今は亡き祖母の隣にちょこんと写真に収まる、幼き頃の自分の笑顔を見つけて、「あ~行ったんだ鳥羽・・・」てな具合。
イルカ島は亡き祖父に連れて行ってもらった様なおぼろげな記憶。
教員だった父の赴任先の神島に、船酔いに苦しみながらも数回訪れた懐かしい思い出。
横浜在住時、帰省のたびに家族三人、伊勢湾フェリーで海を越えたワクワク感。
鳥羽の海を思う時、不思議と家族との思い出ばかりが走馬灯の様に思い出される。
郷愁を誘う港町。それが私にとっての鳥羽のイメージ。

旅人達を、優しく迎えてくれる穏やかな潮風。
派手派手しい華やかさではなく、しっとりと落ち着いた雰囲気の町並みが、訪れる者の心を柔らか
く癒してくれる。そんな素朴な雰囲気が、片田舎の観光都市、鳥羽の一番の魅力ではないだろうか。

この夏、ひょんな事から、実に数十年ぶりに鳥羽の町をじっくりと歩いてみた。
昔ながらの鳥羽、懐かしい思い出の鳥羽、過ぎ去ってしまった鳥羽、そして新しい鳥羽。
この夏は改めて鳥羽の魅力を再発見する機会となった。

新装なった鳥羽マリンターミナル

新しい鳥羽を象徴するのが、この春新装オープンしたばかりの市営定期船佐田浜港の「鳥羽マリンターミナル」。真珠のネックレスをイメージしたと言う、白亜の曲線のデザインの外観が、これまでの鳥羽のイメージを一新する。先代のターミナルの庶民的な渋さを好む御仁にはあまり評判は良くないらしいが、これはこれで、新しい鳥羽の象徴として応援したい。

景勝三つ島ならぬ四つ島?
ターミナルの奥は、海に向かって広大な芝生広場が開放感抜群に広がっている。目の前には鳥羽最大の離島答志島、左手には鳥羽の松島とも呼ばれる景勝三つ島が、青空の下穏やかな海の上に並んでいる。

晴れ渡る夏の日の素晴らしい爽快な景観に、気分もすっかり開放的に。童心に帰ってちょっぴり遊んでみたい気持ちに・・・
今日のおやつ「ふんわりオムレット」にて、ちょっと洒落た「四つ島」の完成である。(^_-)v
図らずも今日のおやつはベストチョイス♪


対岸の小浜でおやつ♪
芝生広場目の前の海を、イルカ島行きの遊覧船がのんびりと行き交い、旅人の旅情を刺激する。
イルカ島はお隣小浜半島の先端にあり、イルカやアシカのショー、海水浴、オリエンテーリングなど多彩な楽しみを満喫できる島全体がレジャーランドの小さな離島である。さすがにこの歳になって一人遊覧船で渡るのも気が引けるので(苦笑)、島に少しでも近づくために小浜半島を北上してみる。

途中、小浜の小さな漁港より、再び穏やかな三つ島の眺め。



サークルKのおやつ「ダブルシュー」で、三つ島に乾杯♪
生クリームとカスタードの至高のハーモニー♪
抜けるような青空の下、贅沢な風味に身も心も癒されて・・・

どんだけ食うんやおまえは!てな突っ込みは置いといて・・・(爆)

しばらくは、鳥羽詣でがマイブーム!

他の写真もウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧くださいませ。
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2011年7月23日土曜日

南アルプス、好天の塩見岳でリベンジ♪

2011年7月16日(土)晴れ後曇り~7月17日(日)晴れ

【標高】
鳥倉登山口(1780m)~三伏峠(2585m)~烏帽子岳(2726m)~塩見岳(東峰3052m)

【コースタイム】
◎16日
伊那大島駅(6:45)~鳥倉登山口(8:50)~塩川土場分岐(10:22)~三伏峠(10:50~11:20)
~烏帽子岳(12:05~12:42)~三伏峠水場偵察(13:30)~三伏峠テント場(13:45)
※この日は三伏山(2615m)にて展望ディナー♪
◎17日
三伏峠テント場(4:05)~三伏山(4:15~4:35)~本谷山(5:07)~塩見新道分岐(5:58)
~塩見小屋(6:10)~塩見岳(6:56~7:40)~塩見小屋(8:28)~本谷山(9:30)
~三伏山(10:05~10:20)~三伏峠テント場(テント撤収)(10:30~11:20)~水場(11:55)
~鳥倉登山口(12:50~14:25)~伊那大島駅(16:15)

【温泉】
信州まつかわ温泉清流苑(400円)
※田舎セット(信州蕎麦&五平餅)(700円)にて満腹フィニッシュ♪

20代の頃、初めて南アルプスをテント縦走した時、選んだコースが北岳~塩見岳であった。
それなりの好天に恵まれた縦走だったが、締めの塩見岳山頂でガスに覆われ、雨の三伏峠でずぶ濡れのテント泊という後味の悪いフィニッシュとなった。それ以来、いつかはリベンジしてやりたい!と思い続けた塩見岳。今回、三伏峠をベースにして塩見岳を往復するコースでリベンジに挑む!。

久々のテント持参のフル装備。20kgあまりのザックを担ぎ、南アルプス特有の樹林帯の急登に些かの不安があったが、予想に反して思いのほか体が軽い♪。先週の中央アルプスがウォーミングアップになったのか?コースタイムを大幅に短縮して、三伏峠までジャスト2時間!。早い時間でテン場もガラガラ、お気に入りの区画を選び放題♪。比較的広い区画をソロテントで独占して、本日のお宿の完成。

三伏峠のお花畑より塩見岳

明日の塩見岳アタックに備え、サブザックにおやつを詰めて烏帽子岳までのウォーミングアップ。途中、三伏峠のお花畑より三伏沢越しに塩見岳の勇姿が神々しい。深田久弥氏をして「漆黒の鉄の兜」と言わしめたその山容は、南アルプス中央部に独立峰のごとく、他と一線を画する様に異彩を放って君臨している。カッコいい・・・。
三伏峠から30分程で辿りつく烏帽子岳山頂は、大井川源流部の谷を挟んだ塩見岳の絶好の展望台だ。ハイマツのステージ上に佇む惚れ惚れする様な姿に、旧来からの想いも相まって俄かに気分も昂揚する。同じように大井川源流部を挟み、西農鳥岳山頂よりワクワクしながら眺めた昔を思い出す。

この幸せな眺めをお供に、本日のおやつを堪能する。
本日のメニューは「ブルターニュ バターバームクーヘン♪」
本日のおやつ♪
お昼を食べていなかったこともあって、濃厚で、しかしながらくどくない上品な甘さが、すきっ腹に深く染み渡る♪。大変美味しく頂きました。

この日の夕餉は、三伏峠から10分程の三伏山山頂にて、塩見岳を眺めながらの展望ディナー。翌日の塩見岳山頂への想いはいやが上でも盛り上がる♪。

翌朝、白みかけた空が、雲ひとつない絶好の夏山日和を告げている。三伏山にて夜明けを待つが、塩見の稜線が近すぎて、構図の良い御来光は撮れそうもない。本日の長丁場を思い、そそくさと切り上げて山頂を目指す。

塩見岳山頂より秀麗富士
三伏峠から塩見岳山頂まで、コースタイムでは片道4時間。往復8時間と考えると、テント撤収時間も含め、鳥倉登山口発のバスの時間、14時25分にぎりぎり間に合うか・・・。延々と続く塩見までの稜線のアップダウンを、登りは確実に、下りは駆け下りる様に距離を稼いで行く。先を急ぐ登山路で、権右衛門山を巻く平坦な路がとてもありがたい。

できるだけ軽量化したサブザックも功を奏し、コースタイムを大幅に短縮。
3時間を切るタイムで塩見岳山頂(西峰)3046.9mに到着!。
 限りなく濃いブルーの空が目にしみる至高の山頂!(涙)。
雲ひとつない初夏の晴天の下。360度の大展望がこの塩見山頂を覆っている。
遠く、後立山から槍穂、乗鞍にかけての北アルプス連峰。伊那谷を挟んで中央アルプスの主稜線。先週の千畳敷と、稜線の向こうに木曽御嶽がちょこんと頭を覗かせる。目の前には、堂々とした山体を横たえる南アルプス南部の荒川三山が立派だ。前回の縦走時に歩いた仙塩尾根のどん詰まりには、優雅な山容の仙丈ヶ岳。大井川源流の谷を挟んで間の岳のでかい図体が迫力。その左肩には本邦2位の高峰北岳。甲斐駒ヶ岳の円錐の峰の左手には、遠く蓼科の優しげな山容。塩見岳山頂は、東峰の方がわずかに標高が高い3052m。西峰からその東峰へのプロムナードの行く手の先には、初夏の太陽に照らされて幽玄な富士の姿が、塩見岳展望のフィナーレを飾るように目に眩しく飛び込んでくる。

見えるべきものは、すべて見える。前回のガスに包まれた山頂のリベンジを果たしてなお余りある、ドラマチックな展望の山頂を思う存分に満喫する♪。
 
塩見小屋より塩見岳
2時間でも3時間でも離れがたい幸せな山頂の一時。バス利用の山行を恨めしく思いつつ、至高の塩見岳山頂を後にする。
途中、塩見小屋から振り仰ぐ朝日に輝く塩見岳の山容は、あいも変わらずに惚れ惚れとするほど堂々で、また来いよ!とでも言っているかの様に、青空の下、その懐を広げて横たわっていた。

きっとまた来るよ!

その山容に応えるように、幸せの峰を後にした・・・


今回の山行の写真をウェブアルバムにアップしました。
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アルバム 「南アルプス展望の峰」


青天の塩見岳をデジブックでもご覧頂けます。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。
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2011年7月14日木曜日

中央アルプス、静寂の展望台

2011年7月9日(土)晴れ時々曇り

【標高】
しらび平(1662m)~千畳敷(2612m)~三ノ沢岳(2846.5m)

【コースタイム】
管の台バス停(6:15)~しらび平(6:50~7:10)~千畳敷(7:17~7:40)~極楽平(7:55)~
三ノ沢分岐(8:05)~三ノ沢岳(9:10~11:00)~三ノ沢分岐(12:35)~極楽平(13:00)~
千畳敷(13:20~13:40)~しらび平(13:47~13:55)~管の台バス停(14:30)

【温泉】
こまくさの湯(600円)
※入浴後のソースかつ丼(800円)で完璧フィニッシュ(笑)

静寂の展望台、三ノ沢岳(2846.5m)
木曽駒ケ岳から空木岳へ、中央アルプスの百名山を結ぶ主稜線から西に外れた独立峰。
その端正な三角錐は、縦走の登山者を魅了する山容ではあるが、縦走途中にちょっと立ち寄るには少しばかり山頂が遠すぎる。そのせいか、登山者で賑わう主稜線の山々と比べ、シーズン中と言えども、この山頂を訪れる人は極端に少ない。しかしながら、この山頂から眺められるであろう中央アルプス主稜線の展望の秀逸さは、容易に想像できる。観光地化された千畳敷の雑踏を避け、静かなる山旅を満喫するにはとっておきの名峰だ。
かねてより登りたかったこの孤高の展望台、三ノ沢岳へ今回は千畳敷を起点としてのんびりとピストンする。

三重の自宅を3時前に出発、伊勢道~湾岸~中央道を快調にドライビングし、6時には駒ヶ根高原、管の台バス停に到着。
初夏の千畳敷
3年ぶりの駒ケ岳ロープウェイ♪予想に反し、ほとんど待ちもなく、1時間あまりで遥か2600mの雲の上、千畳敷の人となる。
ロープウェイは最後尾の特等席。標高を上げるにつれ、伊那谷の東に連なる南アルプスの連山、その上にひょっこりと富士山が頭を覗かせる。本日の展望への期待感はいやがうえでも盛り上がる。お馴染、宝剣岳が主役の千畳敷劇場を観覧しながら、軽めの腹ごしらえ。

右手の木曽駒ケ岳を目指す人混みをよそに、極楽平への静かな登路に足を踏み入れる。千畳敷左手の斜面を辿る事15分あまり、ターミナルの人影が豆粒の様に小さくなる頃、中央アルプス主稜線上、極楽平に到着。
頂上直下の残雪
大展望の稜線を期待していたものの、一転、木曽谷側からのガスに覆われ、出発時の晴天が嘘の様に、あっと言う間に辺り一面、白いベールに包まれる。
 2~3m先さえ見えない程のガスの中、三ノ沢岳に向かう広大な斜面を方角を間違えない様、慎重に下り始める。晴れていれば、きっと左右の眺めも素晴らしいであろう稜線のプロムナード。左手の谷の底からは涼しげな沢の音が響いてくるが、いくら目を凝らして見ても白い壁に覆われるばかり。ガスの中を歩むにつれ、髪の毛がじっとりと濡れ、毛先からぽたりと水滴が滴り落ちる。

折角ここまで来てこれでお終い?萎えそうになる気持ちに鞭打って、想像以上のアップダウンの連続を黙々と辿っていく。
木曽駒ケ岳に乾杯♪
立ち止まって見るべきものもなく、ただひたすらに山頂を目指すこと1時間あまり。頂上直下の残雪を踏みしめ、静寂の峰、三ノ沢岳山頂(2846.5m)に到着!

ここにきて三ノ沢岳山頂から西方を眺めれば、眼下に連なる木曽谷の山並み、そのどん詰まりには木曽御嶽の巨大な山体。谷のガスは徐々に切れて東へ東へと流れていく。振り返ると、中央アルプス主稜線を覆っていた白いベールも徐々に薄れていく。
期待を込めて待つ事半時。ついにでました!まずは主稜線の北側、花崗岩に覆われた白い山肌が姿を現す。
ミヤマキンバイと三ノ沢岳
滑川の谷を隔てて堂々たる木曽駒山群が指呼の間に横たわる。中でも、宝剣岳の岩の尖塔が稜線上に一際異彩を放っている。

 この贅沢なパノラマ劇場をお供に、毎度恒例!山のおやつタイム!!
※なんと贅沢な・・・・
本日のおやつは、恵那峡SAで仕入れた「ノーマルドーナッツ
この眺め一つで、下手なトッピングも一切不要。極上のエッセンスでいつもの数倍の美味しさの至高のメニューを満喫する。

すっかりとベールを脱いだ稜線北部に比べて、恥ずかしがり屋(?)の中央アルプス主稜線南部は中々その姿を現さない。
それでも信じて待つ事1時間半!ついに全貌露わに中央アルプス主稜線の千両役者が揃い踏み!伊奈川の渓谷沿い、長大な山肌を横たえる中央アルプス主稜線の南の果てに、空木岳と南駒ケ岳の堂々たる山容がその存在を誇示している。青空に映える二つの峰は、中央アルプスを代表する名峰に相応しく、威厳ある端正な姿が目に眩しい。空木岳はもちろんの事、南駒ケ岳も、深田久弥が最後まで百名山選定で悩んだというだけあって、魅力的な山容に登行欲がそそられる。

コーヒー片手に、この至高の眺めを十二分に満喫する、初夏の中央アルプス・・・
静寂の名峰三ノ沢岳。予想に違わず、中央アルプス主稜線を俯瞰する素晴らしい展望台でした!

今回の山行の写真をウェブアルバムにアップしました。
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アルバム 「中央アルプス、孤高の名峰」


孤高の名峰、三ノ沢岳をデジブックでもご覧頂けます。
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