2011年9月25日日曜日

釈迦ヶ岳、天高く秋晴れの鈴鹿山脈♪

2011年9月24日(土)晴れ

【標高】
朝明渓谷駐車場(390m)~釈迦ヶ岳(1097.1m)~猫岳(1058m)~ハト峰(860m)
【コースタイム】
朝明渓谷駐車場(7:50)~庵座の大滝(8:30~9:00)~釈迦ヶ岳最高点(1097.1m)(9:49)
釈迦ヶ岳三角点(10:03)~釈迦ヶ岳北面展望地(10:20~10:50)~ハト峰(12:00~12:20)
~下山途中の堰堤でお昼(12:40~13:10)~朝明渓谷駐車場(13:45)
【温泉】
湯の山温泉希望荘(500円)

菰野町役場の奥に釈迦ヶ岳
 金曜日の仕事が予想外にすんなりと終わり、24日は久しぶりに丸々お休み♪。日頃の睡眠不足解消のチャンスではあるが、ここ連日の秋晴れの予報に山の虫の疼きを止める事ができない。7月の塩見岳以来、実に2ヶ月ぶりの山行きを決行する。
どこに行こうか、地図とにらめっこ。蓮は先週行ったばかりなので、久々に鈴鹿まで足を運ぶ事とする。
目的地は以前から登りたかった「釈迦ヶ岳」。
釈迦ヶ岳は鈴鹿山脈のちょうど中間地点にあたり、麓から望まれる根張りの立派な尾根に登行欲をそそられる。左肩にちょこんと尖る猫岳の山容にも何処か愛嬌が感じられる。

庵座の滝
 釈迦ヶ岳にはいくつかの登山ルートがあるが、今回は朝明渓谷の有料駐車場(500円)をベースに、庵座谷を詰め、ハト峰に周回するルートを選択する。駐車場の親父さんから、釈迦ヶ岳三角点を通り過ぎ5分ほどのところに、人知れず静かな展望地があるよ・・・との裏情報(?)を頂き、まだ人気ない早朝の朝明渓谷を出発する。
緩やかな山道を歩くこと30~40分程、庵座谷ルート最大の見所、落差40mの「庵座の大滝」に到着。フィックスロープを頼りに滝壺まで降りることが出来る。それほど大きくもない庵座の谷に、鈴鹿でも屈指の規模のこの大滝。狭い谷ゆえその全貌を写真に収めるのも難しい。滝壺傍まで近づくと、マイナスイオンたっぷりのシャワーミストが全身一杯に降り注ぐ。盛夏にはさぞや気持ち良い事だろう。
庵座の滝の左岸を高巻いて、さらに庵座谷を上流へと詰める。


釈迦ヶ岳より四日市コンビナート
三段の滝で庵座谷を見送り、稜線への急斜面をフィクスロープ頼りによじ登る。ここから急登とフィクスロープの連続。鈴鹿でもこれほどロープ伝いの急登は他にないのではないか?加えて、2ヶ月のブランクの萎えた重たい体で、思うように足も上がらない。息絶え絶えに、亀の様な歩みで、黙々と高度を稼いで行く。ただ、頭上に広がる染みるような青天の秋空が、萎えそうになる心を奮い立たせてくれる。体に鞭打つ奮闘数十分。ぽこっ!と、辿りついた釈迦ヶ岳最高点「1097.1m」の標識?マップの庵座の滝からのコースタイム1時間50分との記載が嘘の様。あまりにあっけなく、いつの間にか釈迦ヶ岳の最高点に到達。

最高の青空に乾杯♪
 「最高点」という標識もしっくりこない。実際の三角点は北側に5分ほど辿った場所にあり、そちらが真の山頂か?とにかく山頂に辿りついたという実感がいまいち沸いてこない。
とはいえ、天高く晴れ渡った秋空の下、最高の景色が出迎えてくれた事に変わりはない♪
眼下に広がる伊勢平野と伊勢湾。遠く濃尾平野の向こうには、恵那山から中央アルプスの山並み。さらに御嶽~乗鞍と北アルプス槍穂高の山々。鈴鹿の藤原岳の向こうには、なんと加賀の白山までもが見渡せる。
最高の遠望♪


釈迦ヶ岳南面の崩壊地(大蔭)
駐車場の親父さんの言葉に従って、三角点より北に5分ほど下ってみる。縦走路脇の露岩がその場所か?確かに人気ない静寂の展望台で、この至福の大展望を一人しみじみと満喫する。
そして恒例の山のおやつタイム♪
本日のおやつは「チョコチップスコーン
手のひらサイズのスコーンは生地ぎっしりで食べ応え満点。飲み物がないとちょっと辛いかも・・・本日は、ホットコーヒーも一緒でベストマッチ!お腹一杯に頂きました♪

美しい白砂の名峰ハト峰
釈迦ヶ岳からハト峰への縦走路は、一転、なだらかなアップダウンの気持ち良い山道が続いている。爽やかな秋空の下、正面に御在所岳~雨乞岳を眺めながら、快適な縦走路を辿って行く。
左手には釈迦ヶ岳南面の大蔭の崩壊地の光景が、アルペンムードを盛り立てる。右手には、途中、琵琶湖と比良の山並みも。

そんな1時間程の快適な稜線漫歩の末に辿りつく「ハト峰」。
山というよりは、稜線上の小高い丘といった感じだが、山全体が、鈴鹿特有の花崗岩のざれた白砂に覆われていて、とても美しい。きらきらと光る白砂が、秋の青空に一際映えて目にも眩しい。暫し、雪のような白砂と戯れる。

日向ぼっこ♪
ハト峰からは朝明渓谷に向け、谷沿いの路を下山する。途中、日当たりの良い堰堤に陣取り、爽やかな秋の空気を体一杯に浴びて日向ぼっこ♪
ここ最近の仕事疲れも、この秋空が吸い取ってくれるかの様。

天高く晴れ渡る秋空が、身も心も優しく癒してくれる。鈴鹿山脈、幸せ色に染まる青天の秋の一日でした。

秋空の釈迦ヶ岳をウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。(スライドショーにてご覧頂けます)
↓↓↓
アルバム 「釈迦ヶ岳 天高く秋晴れの鈴鹿山脈」

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2011年9月19日月曜日

蓮ダム ~過ぎ行く初秋を惜しむ~

豪雨によりスタートした9月・・・
三重を含む紀伊半島は、かつてない長時間に渡る台風の風雨に見舞われた。
奈良、和歌山山間部の土砂災害。三重県紀州地域の水害。こちら三重県中部においても、長時間に渡る豪雨の影響で、宮川、櫛田川の洪水警戒水位を難なく上回り、決壊、大洪水の緊張感に恐れながらの数日間を過ごした。

当方はと言えば・・・たとえ台風と言えども、予定通り休日出勤でスケジュールをこなす日々。9月は山にも行けずに、山への想いは募るばかり。

この日曜日、運よく午前中に仕事も一段落し、鉄分ならぬ山分を補給するため、久しぶりに櫛田川上流へと車を走らせる。
国道166号線も先の台風の影響で、所々寸断されたとの話を聞いていたが、走ってみた限りその様な痕跡は、微塵も感じられない。ただ並行して流れる櫛田川は、いつもの清流とは程遠い、赤茶けた濁流が轟々と流れている。飯高町森で166号線および櫛田川の本流と別れ、櫛田川支流の蓮川沿いに車を走らせる。6月の桧塚以来のホームグラウンド。いつもの蓮の山々が変わらぬ山容で迎えてくれる。

思ったよりも水は少ない・・・

こちら春先(4月)の湖面
その入口にあたるのが蓮ダム。
ここに来るといつも、これから登る山への想いが最高潮に達する、私にとってのパワースポットでもある。
蓮ダムも、この台風では貯水量が満水位を超え、洪水調整が緊張感の中フル稼働していたと聞く。


下流の濁流の様子から、本日ももさぞや・・・と思ったものの、予想に反して、貯水量は少ない。春先の湖面と比較してもその少なさは一目瞭然。湖面側の選択取水施設の露出具合をみると良くわかる。

下流域の洪水の恐れが解消された場合は、速やかに貯水量を減らし、次なる脅威に備えたキャパを確保する。下流域の洪水調整機能を担うダムの貯水量調整は、流域の水位の値と連動し、ダム管理システムによってプログラムチックに行われる。前職で、プログラマとして各地のダム管理所を回った縁もあり、個人的にはダムに対する思い入れが若干ある。下流域の人々のために、水没した集落がある。巨大技術の影には、必ず何処かに犠牲になった人々の想いが見え隠れする。それでもこのダムが、大多数の人達に与えた恩恵を信じたい。原発のように、人々を不幸に陥れることのないことを願う・・・

ダムでおやつ♪
そんなことを思いつつ、ダムサイトで久々の山のおやつ♪
ダム管理所横の階段を登り切ると、ダムとダム湖を眺められる展望台。巨大なダムと、蓮の山々を眺めながらの至福のおやつタイム!
今日のメニューはやまざきの「栗たっぷり大福」
ふっくらもちもちの皮に包まれた、栗の粒入り餡の上品な甘さが、すきっ腹に心地よい幸福感。久々、和の甘さを存分に満喫させて頂きました。ごちそうさま♪




構造美

9月も中旬を過ぎるというのに、相変わらず30度超えの日々。
初秋を惜しむというには相応しくない暑さが続くが、空の色は確実に秋の雰囲気を帯びてきている。
今週は、またもや台風の影響が心配されるところだが、蓮ダムの洪水調整機能はいざという時に備えて準備万端。非常用放流ゲートが頼もしげに立ち並ぶ様には、一種の構造美すら感じられる。
次回もその機能をフル稼働し、下流域の町々を水害から守ってくれることを期待する。




秋空に映えるダムゲート
10月になれば、当方の仕事も一段落つく。
そしたらまた、この山々に戻ってくるよ!
初秋の空に誓うかの様に蓮のダムサイトを後にする。

初秋の蓮ダムをウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧くださいませ。
↓↓↓



煌く湖面(4月)


春の蓮の様子もウェブアルバムにアップしております。よろしければ以下のリンクよりご覧くださいませ。

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