2011年12月31日土曜日

冬の浜街道をゆく (さらば激動の2011年よ・・・)

デジブック「冬の浜街道をゆく」
・・・最近海のデジブックばっかりやな~・・・と言うつぶやきは置いといて・・・(苦笑)

冬の浜街道をデジブックにしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。
      ↓↓↓


                           三重県の地形図を眺めてみる。

松本峠より七里御浜
伊勢志摩国立公園を象徴する美しいリアス式海岸は、複雑に入り組みながら東紀州地方の海岸線をうねうねと縁取り南下して、熊野市街地の入口、景勝「鬼ヶ城」の断崖にたどり着いた所で終焉を向かえる。
これより、県境の熊野川河口までの凡そ25km。
緩やかに弧を描く美しい海岸線が、青く広がる大海原に抱かれる様、美しく澄みきった白波に洗われながら、遥か熊野の地へと続いてゆく。
熊野古道伊勢路、巡礼者を迎える最高の景勝地。
七里御浜
通称「浜街道」。日本の渚百選にも選ばれている、至高の参詣路である。

玉石敷詰めたる美しき渚
熊野灘の荒波に洗われ、丸く美しく磨かれた玉石敷き詰めたる海岸は、遥か彼方へと連なって、打ち寄せる波は限りなく青く、深く、美しく、旅人の疲れを癒す優しい調べを奏でている。

7年程前。熊野市内のお客様先へと。私自身、物心ついてから初めて熊野の地を訪れた。
尾鷲から矢ノ川峠の険しい山越えを通り抜けると、熊野への下り道は紀南地方特有の明るい陽の光に包まれる。
眼下には、きらきらと輝く熊野の海。
どこまでも続く海岸線
そして熊野市街地の入口、570m程の鬼ヶ城トンネルを走り抜けると、目の前にぱあ~っと、熊野灘と七里御浜の爽快なオーシャンビューが展開する。
そこに出迎えてくれるのは、三重県内で最も美しい海と、三重県内で最も美しい渚の至高のコラボレーション♪。
以来、県内一のこの美しい海岸にすっかり魅了されてしまった事は言うまでもなし。

古の昔、熊野古道を旅した参詣者達も、伊勢路の最大の難所、八鬼山越えを通り抜け、最後の松本峠にたどり着いた時、きっとこの七里御浜の眺めに、遥か熊野の神の恵みを拝む思いだったに違いない。


今日のおやつ♪
2011年暮れ。この美しい海岸をデジブックの作品にしたくて、久しぶりに七里御浜を訪れる。道の駅「パーク七里御浜」に車を停めて浜に出てみると、いつもと変わらぬ美しい海岸が出迎えてくれる。玉石敷詰めたる美しい渚に、青く澄み渡る熊野の海。空は限りなく青く美しく、冬の浜街道を優しく覆っている。
そんな至高の眺めをお供に、今年最後のおやつはちょっぴり豪華「チョコバナナクレープ♪」
ボリュームたっぷりのバナナと甘さ控えめの生クリームの至高のハーモニー♪
今年最後を締めくくる最高の贅沢を、最高の眺めと供に。大変おいしゅう頂きました。

この日の七里御浜は、いつもと違い驚くほど波穏やか。
海が牙を剥いた2011年。熊野の地も豪雨により甚大な被害を被った。偉そうな事を言いながら、人間なんて所詮は自然の猛威の前には哀れなほど無力。偉大なる大自然に生かされている事を、謙虚に受け入れる必要性を改めて認識されたこの一年。
来るべき2012年は、この日の海の様に穏やかな一年となります様。

さらば激動の2011年よ・・・
2012年。日本中の皆様にあまねく幸あらんことを。
 
2011年暮れの浜街道をウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。(スライドショーにてご覧頂けます)
↓↓↓
浜街道 冬模様



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2011年12月17日土曜日

熊野古道伊勢路、馬越峠~天狗倉山をゆく

2011年12月11日(日)晴れ

【標高】
道の駅海山駐車場(35m)~馬越峠(325m)~天狗倉山(てんぐらさん)(522m)
【コースタイム】
道の駅海山(9:40)~馬越峠道入口(9:45)~夜泣き地蔵(10:00)~馬越峠(10:40)
~天狗倉山(11:00~11:50)~馬越峠(12:05)~馬越公園(12:45)~尾鷲駅(13:25)
【温泉】
夢古道おわせ(600円)

熊野古道伊勢路。
伊勢参りの旅人が、熊野大社を目指した行程およそ170kmの参詣道。古くからの石畳道が保存状態良く残され、熊野灘沿いに南下する風光明媚な巡礼路は、2004年、ユネスコの世界文化遺産として登録された。文化遺産登録を機に、三重県では官民を上げて熊野古道詣でのPRに躍起である。それが功を奏し、今まであまり脚光を浴びる事がなかった東紀州地域に、著しく人の流れを呼び寄せている事は間違いない。2年前、増加する観光客を見込んで、東紀州地域初のマクドナルド(R42号尾鷲店)がオープンした時には新聞のネタにもなった・・・(苦笑)

尾鷲杉とシダに囲まれた石畳道
地域振興の起爆剤ともなる平成の熊野詣道。その中でも、特に人気のコースの一つが「馬越峠道」。古びた石畳道が特に美しく保存され、峠からは、爽快なる大展望を味わえる天狗倉山(てんぐらさん)へも一登り。
「道の駅海山」から、あるいは「尾鷲駅」からと、アクセスも比較的便利な事もあり、熊野古道歩きビギナーにとってもお奨めのコースである。
今回、天狗倉山からの大展望に期待を寄せて、初冬の馬越峠道に初めて足を踏み入れてみる。

木漏れ日の石畳♪
「道の駅海山」に車を停め、R42号線沿いの馬越峠道入口へ。R42からの石段を登ると、早速、尾鷲杉とシダに囲まれた古の石畳道がお出迎えだ。よくぞこれだけの石畳を敷き詰めたものだ・・・と感心するほど、大小様々、苔むした重厚な石畳が、峠に向かって延々と続いている。熊野古道伊勢路のパンフレットでもお馴染み。適当な場所をセレクトして、お約束の石畳道の撮影にいざ挑戦!・・・とは言うものの、薄暗く、色彩にも乏しい石畳道の光景は、かなり難しい被写体の部類の一つ。露出調整も難しく、延々と続く石畳に構図も単調になりがち。苦しまぎれに樹間より漏れる陽の光を入れて見たり・・・と小手先の演出が精一杯。仕上がりを見てみると、どれ一つ思い通りの結果とならずにがっかり・・・(泣)
コンデジの限界?というよりも撮影技術の限界をあらためて痛感する。

天狗倉山より大台ヶ原方面
そんな涙ぐましい奮闘を繰り返す事およそ1時間。樹林に囲まれた馬越峠(325m)に辿りつく。ここから天狗倉山まではおよそ20分。とは言っても、気軽なハイキング気分で熊野古道を歩いてきた方々にとっては、ちと手ごわい、ハードな登りが続いている。
絶景を目指して黙々と高度を稼ぐこと数分。目の前に巨大な露岩が立ちはだかると、ようやく天狗倉山山頂だ。鉄製の梯子を使って露岩をよじ登ると、頭上にぱあ~っと初冬の紺碧の青空が広がっている。

尾鷲湾を望む

北西方向、銚子川の谷の奥には、台高山脈の山並みが連なり、三重県境最高峰の大台ヶ原、日出ヶ岳のなだらかな山容も指呼の間だ。大台ヶ原へのルートの一つ「尾鷲道」。大杉谷の崩壊により、唯一残された三重県側からの大台ヶ原への登路であるが、その山深さ、アクセスの悪さから、近年は利用する者もなく荒れ果てているとの事。青天の下、穏やかに横たわる大台ヶ原の山並みを眺めていると、テントを担いでのんびりと辿ってみたい気分が沸き起こる。いつかは歩いてみたい「尾鷲道」。


今日のおやつ♪
山頂の露岩の傍らには、南側に開けた別の大岩が横たわる。その上に登ると・・・お待ちかね!眼下にきらきらと輝く尾鷲の海のお出迎え♪。
尾鷲湾を挟んで横たわるのは大曽根浦の半島部。その左手に熊野灘の大海原が青空の下に広がり、右手には尾鷲の市街地がミニチュアの様に密集する。市街地の奥には東紀州地域最高峰の高峰山から、熊野古道伊勢路の最難所、八鬼山への山並みが、熊野に向かう旅人達を遮る壁の様に重々と連なっている。
まさに爽快な大展望♪。
古の熊野古道を行き来した旅人達も、峠からほんの少しの寄り道をしたのだろうか・・・?

便石~天狗倉山を望む

そんな古の旅人に想いを馳せつつ、大展望をお供に本日のおやつタイム♪
今日のメニューは、古道よろしく和の味わいの
つぶあん小豆最中

最中は、最近話題のテレビドラマのキーアイテムのひとつで、ちょっと気になっていた一品。さくさく皮に包まれた甘さ控えめの小豆餡が、以外と絶妙にコーヒーとマッチする。古道を巡る旅人気分で、大変おいしゅう頂きました♪。

程よい甘さを満喫した後は、峠から明るい石畳道を尾鷲側へと下る。馬越峠からは天狗倉山とは別に、便石(びんし)という山にも登る事ができる。こちらも山頂付近の露岩からの眺めに優れた、展望の名山ではあるが、本日は次のお楽しみの温泉に目が眩み(苦笑)、便石への山旅は次回のお楽しみに・・・。

尾鷲市街からは、馬越峠を挟んで、天狗倉山と便石の眺めが実に美しい。その二つの名山の間には、遠く台高山脈の山並みを望む事もできる。これからの季節、雪に覆われた台高の山並みも美しく望まれる事であろう。海の町のイメージの尾鷲ではあるが、中々どうして、美しき望岳都市の一面も垣間見えた、初冬の熊野古道、小春日和な一日でありました。

初冬の熊野古道馬越峠道をウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。(スライドショーにてご覧頂けます)
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熊野古道、馬越峠道をゆく



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