2011年6月30日木曜日

桧塚奥峰、梅雨の晴れ間は山でおやつ♪

2011年6月25日(土)晴れ時々曇り

【標高】
木屋谷林道(650m)~桧塚奥峰(1420m)~明神岳(1432m)~桧塚(1402.2m)
【コースタイム】
木屋谷林道駐車地(8:30)~マナコ谷登山口(8:41)~作業小屋(9:20)~稜線(9:30)
~桧塚主稜出会(10:00)~桧塚奥峰(10:05~10:25)~ヒキウス平(10:55~11:30)
~明神岳(12:15)~明神平(12:30~12:45)~桧塚奥峰(13:30~14:05)~桧塚(14:15)
~稜線下山散歩(14:35~15:00)~マナコ谷登山口(15:40)~木屋谷渓谷散策
~木屋谷林道駐車地(16:20)
【温泉】
香肌峡温泉スメール(700円)

櫛田川源流域の山「桧塚奥峰(1420m)」は、県境の山を除くと三重県内単独最高峰の山である。
※実際の最高峰は大台ケ原の日出ヶ岳(1694.9m)だが、今やアプローチからして奈良県の山の
イメージがある。大杉谷登山道の早期復活を望む!

桧塚奥峰へのもっとも最短のアプローチは、蓮ダムに流れ込む青田川(木屋谷川)の上流部、マナコ谷を起点とするルート。

マナコ谷登山口までは、青田の発電所を右手に、細く曲がりくねった林道を木屋谷の渓谷沿いに遡る。終点まで車で乗り入れる事も可能だが、車高の低いコンパクトカーでは、登山口の手前でがりがりと車底を擦り始める。
今回は大事をとって、登山口直前の空きスペースに車を止め、残りの林道を登山口まで歩く。3~4年前は登山口まで無理やり車で乗り入れていたが、当時に比べて、若干道が荒れた感がある。

渓谷の沢音が涼しげなマナコ谷登山口から、じめっとした針葉樹の植林帯の中を登る。

梅雨の合間のこの季節、1000m程度の植林帯の登山路は、密集した樹林に風も遮られ、上昇する気温と湿度が、日頃運動不足の登山者の体力を情け容赦なく奪い去る。

5分登ると全身汗でびっしょり。10分登ると顎は宙を彷徨い、登山路の真中、息絶え絶えに何度も歩が止まる。1ヶ月ぶりの山と、体調も万全でなかったせいか、いつもに増して体に堪えて高度が稼げない。熱中症対策に絶えず水分補給をしながら、亀のようなペースで歩を進める。
作業小屋が見えると辛い登りもあとわずか。稜線への最後のワンピッチ、一転、谷からの涼風に疲れた体が癒される。いつしか空が頭上に広がり始め、樹林帯の終わりを告げている。

稜線直下の爽快な草原

登山口からおよそ50分。
辛い樹林帯を抜けると、待ってましたよこの風景★

目の前には草原の大斜面!体中を優しく包み込む初夏の涼風。眩いばかりの空の青と、草原の緑のコントラスト!!一転する景色の爽快感がこの山の一番の魅力だ。
久々の開放的な大草原、思わず童心に帰って、柔らかな草叢をごろごろと猫の様に寝転がって満喫する。

おっと危ない・・・目の前には鹿の糞・・・(笑)

桧塚周辺の草原地帯は野生鹿の宝庫。今回も3度群れと出くわすが、カメラを構える隙も与えず、風のようにさっと飛び去って行く。

桧塚奥峰

桧塚主稜線直下の草原散策を満喫し桧塚奥峰山頂(1420m)へ。
梅雨の合間の一日ながら、展望には最高の条件が整った。桧塚奥峰、県内単独最高峰に相応しく、四囲の眺望は抜群だ!
右手に迷岳から池小屋山まで、櫛田川と宮川の分水嶺の山並みが横たわり、その奥には大台ケ原の日出ヶ岳(1694.9m)。真の三重県最高峰。
西に目を転ずれば、長大な大峰奥駆道の大山脈。大普賢岳の奥には近畿最高峰の八経ヶ岳(1914.9m)。
北には高見山を筆頭にした高見山地の山並みが、櫛田川に沿うように、伊勢平野に向かって延々と連なっている。
 
見えるべき山はすべて見える。
梅雨時期ながら奇跡的な眺望に恵まれ気分も最高潮♪ ※冬場には富士山を拝めることも・・・☆


本日のおやつ♪

満腹の眺望を味わった後は、真の小腹も空いてくる。先月来待望の、恒例!山のおやつタイム♪
かねてより、ここ桧塚に登った時は「ヒキウス平」でおやつと決めていた。
ヌタハラ谷を挟み桧塚主稜線の南側に横たわる草原の稜線。「ヒキウス平」は山屋達の間では「桧塚劇場」と呼ばれている。
ここから望む桧塚奥峰から桧塚にかけての稜線は、抜ける様な青空の下、緩やかなスカイラインに縁どられ、樹林の切れ目は鮮やかな草原の緑に彩られ、広大な自然のキャンバスの中、たおやかな山容を横たえている。晩秋の季節であれば、紅葉に燃えるその光景は、まさに桧舞台の千両役者の風格だ。

この贅沢な光景をお共に、桟敷席にて本日のおやつ♪
「マネケンのベルギーワッフル(ココア味)」

青空の明神平

表面サクサク、中身しっとりの上品な舌触り。
初夏の涼風に包まれて、大変おいしゅう頂きました(^o^)

おやつ後は、好天に気分よろしく明神平まで足を延ばす。
こんな山奥に、一昔前までスキー場が営業していたという。奈良県側からでも、スキー板を抱えて1時間以上の山歩き。往年のスキーヤー達の情熱に脱帽・・・
梅雨の合間の晴天の下、草原の緑も目に眩しく、いにしえのプレイグラウンド、明神平にて至福の一時也。

木屋谷渓谷
桧塚奥峰に戻り最後の大休止・・・
昼食後に1時間半以上、天上の楽園を漫遊する。

至福の時は一瞬にして過ぎ去るもの・・・離れ難い思いを押し留め、初夏の涼風の丘を後にする。
樹林帯に入る直前、振り返って一礼。この素敵な景色に感謝!
また来るからね~っ!(^o^)/~

マナコ谷登山口から駐車地まで、木屋谷渓谷の心地よい沢音を共に林道を下る。涼やかな渓流の空気に疲労感も心地よい。

梅雨の晴れ間の奇跡的な一日。初夏の涼風を満喫の山旅でした・・・
 

今回の山行の写真をウェブアルバムにアップしました。
よろしければ以下のリンクからご覧くださいませ。
↓↓↓
アルバム 「梅雨の晴れ間の 桧塚」


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3 件のコメント:

  1. 山でのおやつ・・・良いですね~
    高血糖で 日頃は 甘い物は我慢している ポチさんですが
    山道を登った後の栄養補給なら・・安心して食べられます
    良い事を 知りました。
    ポチさんも 次回から 絶対真似をしま~す!!
    で、 お尋ねしたいのですが・・ 
    このコースは 危険な所は有りますか・・?
    風折滝や、 猫滝へのコースと どちらが安全に行けるでしょうか・・・
    この写真を見て、是非 行って見たく成りました。
    宜しかったら ご指導 お願いします

    返信削除
  2. ぽちさん様。
    マナコ谷登山口からの桧塚は、登り始めの1箇所だけ補助ロープがありますが(ほとんど不要)、後は植林の中のだらだら登りですので危険箇所は全くありません。木屋谷の最上流部、奥山谷を明神平までつめるコースもありますが、こちらはテープを見失いやすく、谷沿いの高巻きも多いので、あまりお奨めしません。以前、下りにこのコースを辿り結構苦労した記憶があります。桧塚は剥き出しの大草原ですので、真夏はきついかもしれませんので、紅葉の頃をお奨めいたします。良い山旅を!

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  3. takepapaz さん・・

    早速、有難うございます。
    出来ればお勧めの様に 紅葉の頃にでも行きたいと思います
    草原だったら、新緑から初夏に掛けてがもいかもですね・

    これからも色々参考にさせて頂きたいと思いますので
    宜しくお願いします。

    有難うございました。

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