2012年1月9日月曜日

入道ヶ岳、鈴鹿山脈お手軽スノーハイク♪

2012年1月8日(日)曇り時々晴れ (時折小雪)

【標高】
椿大神社駐車場(220m)~入道ヶ岳(906.1m)
【コースタイム】
椿大神社駐車場(7:30)~井戸谷登山口(7:50)~井戸谷避難小屋(8:35)~北の頭分岐(9:30)
~入道ヶ岳山頂(付近散策 9:40~11:45)~北尾根避難小屋(12:20)~北尾根登山口(13:00)
【温泉】
鈴鹿さつき温泉(500円)


早朝の入道ヶ岳
山高きが故に貴からず。
1000mにも満たない山とはいえ、名峰、鈴鹿7マウンテンの一員、入道ヶ岳。
山全体が椿大神社の御神体で由緒正しき山である事。登山ルートが多くバラエティに富んでいる事。開放的な草原状の山上から抜群の展望を満喫できる事。そしてこの時期、比較的手軽に極上のスノーハイクを満喫できる事。名峰たる所以を挙げれば枚挙に暇はないが、茶畑広がる鈴鹿の台地の奥、四方に派生するイワクラ尾根、北尾根、二本松尾根に支えられた山容は、名峰の名に相応しい、堂々たる品格を醸し出している。
鈴鹿山脈主稜線のほとんどが、滋賀県との県境に位置しているのに比べて、入道ヶ岳は完全に三重県内のみに位置する、正真正銘三重の名山である。
束の間の晴れ間♪
イワクラ尾根、二本松尾根、小岐須渓谷、宮妻峡、これまで色々なルートで山頂に足を踏み入れてきたが、表道とも言うべきか?椿大神社からの登路を利用した事はなかった。
今回、あるブログ友さんのブログの影響というか・・・新春第一弾という事もあり、ご利益ある椿大神社をベースに、冬の入道ヶ岳、至高のスノーハイクにチャレンジする。

正月八日、早朝の椿大神社。
松の内と言う事もあり、早い時間とはいえ参拝客の声も賑やか。「おはようございます。」参道を掃き清める神職さんの声も清清しい。
爽快な井戸谷を詰める

本殿左手より舗装路をしばらく進むと愛宕社の鳥居。ここが北尾根コースの登山口。今回は、鳥居を右手に見送って舗装路を更に奥へと・・・
今回、登りには井戸谷コースを選択する。井戸谷コースは、鍋川の上流の谷を、入道ヶ岳と北の頭の鞍部へと詰めるルート。椿渓谷キャンプ場の奥が登山口だ。
小さな沢を渡渉して、登山路は植林地の中へ。積雪は10cmほど。今朝は強烈な冷え込みもなく、雪質も適度に柔らか、凍結の心配もない。ザックの中には、念のために4本爪の軽アイゼンを持参しているが、一先ず装着の必要もない。
それにしても、軽アイゼンを持参する山行なんぞ、何年振りだろうか?仕舞い込んだアイゼンを探し出すのにも一苦労した・・・(苦笑)
思わず童心に帰るぜ~♪
それほど、最近は軟弱登山に明け暮れてしまっているが、今回一念発起したのも、あるブログ友さんの山行報告の影響・・・。全くなんと人に流されやすい性格だこと・・・(苦笑)
細々とした沢の流れと付かず離れず、ざくざくと雪道を踏みしめながら、どんどんと井戸谷の上流へと詰めてゆく。積雪も20cm程になる頃、突然樹林帯が途切れ、頭上にぱあ~っと空が開ける。目の前には稜線へと続く雪原が遮る物もなく広がっている。白く輝く雪原と、時折見せる青空のコントラストがこの上もなく美しい。振り返ると、谷の向こうに広がる伊勢平野。遠く伊勢湾の縁には四日市コンビナート地帯の煙が棚引く。

山頂直下の風紋
爽快な眺望に後押しされながら、稜線までの最後の一登り。新雪に覆われた雪原は、気を抜くとずぼりと膝まで埋もれてしまう。右足を引き抜くと、次は左足がずぼり!半ばラッセル気味の斜面の連続は、正月三ヶ日で鈍った体には少々堪える。

そんな悪戦苦闘を繰り返しながら稜線へ。稜線上のアセビの低木林のトンネルを抜けると、お馴染みの鳥居のお出迎え。
標高906.1m、入道ヶ岳の山頂だ。

威風堂々、鎌ヶ岳
熊笹の開放的な草原に覆われる山頂も、この時期は白一色の世界。ただ、視界の開けた360度の大展望はいつも通り。眼下に見下ろす伊勢平野の広がりは、いつもながらに胸爽快なる眺め。振り返ると、雪に覆われた鈴鹿山脈主稜線の山並みが、まるでアルプスの峰々の様に美しく連なっている。特に鋭角に頭を持ち上げる鎌ヶ岳の堂々たる山容は、鈴鹿の槍ヶ岳の異名も決して大袈裟ではない位に、凛とした威厳に満ちている。寒風吹きすさぶ中、神々しい眺めに暫し時の経つのも忘れる。 

今日は「しるこフォンデュー?」
入道ヶ岳北西の斜面は、擂り鉢状の窪地になっている。ほとんど踏み跡もない緩斜面は、全面30cm近い新雪に満遍なく覆われている。目の前に広がるこの爽快なゲレンデに、思わず童心に帰って、転げ落ちる様に斜面をかけおりる。た・の・し・す・ぎ~♪
実際、入道ヶ岳山頂付近の積雪量は例年になく豊富との話。穢れなき純白に輝く冬の自然の贈り物。非日常的な美しき白銀の世界を、寒さも忘れてしまうかの様に思う存分に堪能する。

目一杯、雪と戯れた後は、風当たりの少ないゲレンデの傍らで、本日のおやつと洒落込む。
下界は華やか♪

本日のメニューは・・・これまたブログ友さんに影響されて、
おしるこにスライス切りもち。」
レトルトのおしるこの素を温めて、スライス切りもちを入れてと・・・あやや?コッヘルに移し変えたおしるこの分量が想像以上に少なくて、おしること言うよりも、むしろ「しるこフォンデュー」・・・(苦笑) しるこソースを絡めた柔らかスライス状の切りもちが、まるで赤福をお湯で溶かした様な食べ心地。まあ見た目はいまいちだけど味は上々。
寒い雪上にて、大変暖かく頂きました♪





椿大神社奥宮に、鎌ヶ岳の展望台「北の頭」。
2時間近く、美しき雪原にて思う存分の山上スノーハイク。日常を忘れる程の楽しい一時に、後ろ髪引かれる思いで、帰りは北尾根を激下り。
椿大神社は正月同様に社殿前の大行列で、いきなり日常に舞い戻った気分。唯一、晴れやかな振袖姿のお嬢さん方に心癒されて・・・各所で成人式典も催された、正月八日の鈴鹿の空でした。

入道ヶ岳スノーハイクをウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。
↓↓↓
入道ヶ岳、鈴鹿山脈スノーハイク♪


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2012年1月3日火曜日

お伊勢さんそぞろ歩き。(徴古館~古市界隈)


正月三ヶ日。
今年はお家で大人しく、昨年アップ出来なかった写真の整理を決め込む。そんな中から、正月らしく神宮ゆかりの写真をひとつ・・・

昨年の紅葉は、どこもかしこも色づきが今ひとつ。
という訳で、山での紅葉狩りはお預けだったが、とりあえず毎年歩いている神宮徴古館周辺の紅葉だけは、お約束どおりにパチリと。この辺り、別段紅葉の名所と言う訳ではないけれど、内宮周辺の雑踏から一転、静かで落ち着いた、神宮の秋の彩りを満喫できるスポットとして、個人的にはお気に入りの場所。

神宮の森に映える
神宮徴古館は明治44年開館の日本最初の私立博物館。
ルネッサンス様式の重厚なる洋風建築は、迎賓館なども設計された宮廷建築家の片山東熊の手によるもの。当時は、伊勢にご参宮される皇族方の貴賓室も併設されており、あのラストエンペラーの皇帝溥儀も利用されたと言う、歴史的にも由緒正しき建造物。現在の建物は、残念ながら空襲で損壊した建屋を修復改築したもの。
西洋庭園を前景にして、両翼を広げる鷹の様に荘厳な佇まいが、西洋の宮殿を髣髴させる。

神宮徴古館
徴古館の前には、伊勢神宮ご創建の皇女、倭姫命を奉った倭姫宮の鬱蒼とした常緑樹の森が広がり、柔らかな秋の陽光に輝く紅の紅葉と、常緑樹の緑のコントラストが、えも言えぬ美しさを醸し出している。この緑多き倉田山の一角には、その他にも農業館、美術館、神宮文庫など、神宮の歴史と文化を後世に伝える建造物が立ち並んでいる。
その間を、内宮と外宮を結ぶ参拝路の様に作られているのが御幸(みゆき)道路。皇族方ご参宮の折には、この路をご利用になって、外宮、内宮へとご参拝される。

御幸道路を横目に
徴古館の紅葉をしっとりと楽しんだ後は、御幸道路を横目に古市の丘陵へとそぞろ歩く。

古市一帯はその昔、参宮参りの旅人達を相手にした、一大歓楽街として栄えた地域。江戸の頃には、吉原などと並んで、五大遊廓街にも数えられていたと言う。伊勢参宮が庶民のブームとして大いに盛り上がりを見せるに連れ、古市の歓楽街も大いに隆盛を誇ったものと想像される。そんな賑わいも今は昔。
今では辺り一帯、すっかりと閑静な住宅街に様変わりし、往時の面影は微塵も感じられなくなってしまっている。
古市界隈、レトロな麻吉旅館
そんな中、当時の面影を唯一残しているのが、木造旅館の「麻吉」である。
内宮の森を南に見渡す傾斜地を利用して建てられているため、坂の上の2階建ての棟の入口が、すでに5階の入口になるという、何とも複雑な構造の6階建ての純木造旅館。創業は今から150年程前の嘉永四年(1851​年)。※一説には200年前とも。

創業当時のままの建物が今も現役で営業中である。旅館の棟の間を下る石畳の階段が、木造の渡り廊下をくぐる辺りの雰囲気は、実に風情のある光景である。

この麻吉旅館は、宮崎駿アニメ「千と千尋 の神隠し」で、八百万の神々が休息に訪れる湯屋のモデルになった宿の一つとも噂されている。真偽の程はともかくとして、お伊勢さんのご利益に見守られる様に、今なお古き伝統を守り続ける佇まいには、よしんば神々が宿ると言っても可笑しくはない、不思議な厳かさも感じられる。機会があれば、ぜひ一度は泊まってみたい宿だ。

古市からは、五十鈴ヶ丘や桜ヶ丘の団地を通り抜けて内宮へと。
秋冬の晴れた一日。ちょっぴりウォーキング気分でそぞろ歩くには、程よい距離。

締めは当然おかげ横丁へ!
冬季限定の「赤福ぜんざい」の程よい甘さが疲れた体に染み入ります♪。

最後のお楽しみはやっぱり♪
皆様もぜひ一度、秋冬のお伊勢さんそぞろ歩きへ!


お伊勢さんそぞろ歩きウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。(スライドショーにてご覧頂けます)
↓↓↓
晩秋の伊勢そぞろ歩き




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2012年1月2日月曜日

新年明けましておめでとうございます。



2012年、皆様にとりまして晴れやかな一年となります様。心よりお祈り申し上げます。

当ブログも、三重県内の話題を中心に、細々とアップを続けますので、引き続きお付き合いの程、何卒よろしくお願い申し上げます。