2011年11月28日月曜日

藤原岳、初冬の鈴鹿山脈をゆく♪

2011年11月26日(土)晴れ

【標高】
大貝戸登山口駐車場(150m)~藤原山荘(1128m)~天狗岩(1171m)~藤原岳展望丘(1140m)
【コースタイム】
大貝戸登山口(8:10)~表登山道五合目(8:41)~表登山道八合目(9:05)~藤原山荘(9:30)
~天狗岩(10:10~10:45)~藤原岳展望丘(11:20~12:15)~藤原山荘(12:40)~
大貝戸登山口(13:50)
【温泉】
阿下喜温泉あじさいの里(500円)

鈴鹿7マウンテン。
40年近くも前、鈴鹿山脈の名峰を世に知らしめるため、近鉄などが中心となって選定した7つの名山。藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳、鎌ヶ岳、雨乞岳、入道ヶ岳。40年経った今もなお、鈴鹿山脈を代表する名峰達である事に変わりはない。
その中で、唯一登り残していた7マウンテン最北の「藤原岳」。日本300名山。花の100名山としても有名で、特に早春のフクジュソウやセツブンソウの時期には、残雪の山に多くのハイカー達が押し寄せる、東海地方屈指の花の名山。本格的な冬山シーズンが訪れる前、初冬の好天の予報に期待を込めて、7マウンテン最後の一峰に足を踏み入れる。

朝の藤原岳

出発は三岐鉄道終点の西藤原駅に程近い大貝戸登山口。
大貝戸からの表登山路は針葉樹の植林が中心。展望のない登路に従って黙々と高度を稼いで行く。それでも、四合目から五合目にかけ、一部広葉樹の樹林が登山路を覆い、晩秋のゆく秋を惜しむ紅葉が最後の彩りを見せてくれる。標高差1000m近い登路とはいえ、良く整備された登山路に気分良く、コースタイム2時間40分のところ、1時間20分余りの快調ペースで藤原山荘に辿りつく。


カルスト台地
山荘周辺には開放的な高原台地が広がり、天狗岩方面への登山路沿いには、晴天の下、白く輝くカルストのオブジェが目に眩しい。目を転じて山荘の南側には、藤原岳山頂の展望丘がなだらかに横たわっている。
日陰部分には昨夜の新雪が登山路を優しく覆っている。天狗岩までは、起伏の少ないなだらかな丘陵ウォークを楽しめる。途中途中の落葉した広葉樹の林の中は、白い新雪に柔らかに覆われ、木漏れ日の下、斜面一帯きらきらと美しく輝いている。新雪を踏み込む毎、足もとで「きゅっきゅっ!」と雪の鳴く音も心地よく、一足早くプチスノーハイク気分♪

藤原山荘より山頂展望丘

天狗岩に向かう登山路のかなた、濃尾平野の奥には、御嶽、乗鞍から北アルプスの峰々が、晴天の下、冠雪の稜線を延々と横たえている。正面には伊吹山から加賀の白山への山々が、雪雲にかくれんぼしながら、随所で白く神々しい姿を見せてくれる。
藤原山荘から、気持ちの良いスノーハイクを存分に楽しむ事40分あまり。石灰岩の露岩の重なる天狗岩に到着。
振り返ると、藤原岳展望丘に連なるなだらかな稜線が、目の前にどっしりと横たわる。天狗岩の北側には、鈴鹿山脈最高峰、御池岳のでかい山体が、モノクロームの色彩に覆われて、初冬の凛とした雰囲気を醸し出している。



プチスノーハイク♪


限りなく透き通る青天の冬空の下、遥か峰々の雪化粧の眺めに、暫し時間を忘れて展望を楽しむ。
っと・・・気づけば時間は10時過ぎ。
この最高の眺めをお供に、毎度の如く本日も恒例のおやつタイム♪
今日のおやつはちょっと特別・・・
みんな大好き!仙台銘菓「萩の月」だいっ!(笑)
何故、こんなところで萩の月・・・?
これは、昨年北アルプスでお知り合いになった山友さんより送って頂いたお品。関東の大学の職員の方で、東日本大震災の被災地に何度かボランティアで訪問されているとの事。つい先日にも石巻を訪問され、その際、地域振興の一環よろしく宮城の名産をご購入。今回有り難くも、その貴重なおこぼれに預かったという次第・・・。
 
 
青天の月

「萩の月」。説明不要。(笑)
みなさんご存知の、ふわふわカステラ生地に、しっとりカスタードクリームたっぷりで、とろける様に上品な食べ応え♪。
郷里の名山を平和に満喫できる幸福に感謝しつつ、被災地の皆様にも、一日も早くのんびりとした時間を味わって頂ける事を切に願いつつ・・・貴重な東北銘菓。大変おいしゅう、大変ありがたく頂きました。
素敵なおやつタイムを提供してくださった山友さんに深く感謝!


雪化粧の林
 
抜ける様な青天の下、贅沢な時間を味わった後は、藤原岳山頂の展望丘を目指して雪の散策路を引き返す。

藤原岳山頂は、想像通り360度のパノラマ展望台。先ほどの天狗岩の奥に、相も変わらず御池岳の大らかな山容。振り返れば、竜ヶ岳から御在所岳へと、鈴鹿山脈南部の山々が陽光の下、重々と稜線を連ねている。
遥か北アルプス~中央アルプス~南アルプスの白き稜線は、初冬の青天の空を縁どる様に延々と連なっている。
「いと絶景かな~」

 
恵那山の左手は実は白根三山!

この絶景をおかずに、お楽しみ山頂のランチタイム♪
お昼にはあまりこだわらない性質なので、いつも通りの簡単なカップ麺をすすっていると、天狗岩でお知り合いになったご婦人から、温かい「うどんすき」の差し入れ♪。またも山友の嬉しい心遣いに、身も心もほっこりと暖まる!
麓のいなべ市にお住いというご婦人。藤原岳は勝手知ったるホームグランド。今年は、笊ヶ岳、谷川岳、日光の山々も歩き回られたという、かなりアクティブな山女?優しいお心遣いのお陰で、絶景プラスαの楽しい山頂を満喫する♪。唯一の心残りは・・・連絡先を聞かなかった事・・・?




ゆく秋を惜しむ名残の紅葉
というのも・・・山頂からの恵那山の眺め。
恵那山のすぐ左肩に固まる白き山塊に、あれは「八ヶ岳」な~んて会話をしてしまった事。帰宅後調べてみると、中央アルプスが邪魔をして、藤原岳から八ヶ岳は見えません。正解は南アルプスの白根三山の峰々。(汗)恵那山の左手は中央アルプス、右手は南アルプスという完全な思い込み。「じゃ~恵那山のすぐ左手に連なる山塊は何だ?」てな疑問に、安易に「八ヶ岳」なんて判断・・・
「展望の山旅」を標榜する個人的には、あまりにお粗末な判定ミス。出来ることなら、あのご婦人に正解をお教えしたい・・・





いなべ市在住のアクティブな(往年の?)山ガールにお心当たりのございます方。ぜひこのブログをあのご婦人へとご紹介下さいませ・・・(苦笑)
山行用の名刺を作ろうかとマジで考えた・・・初冬の鈴鹿山脈、好天の一日でありました・・・

初冬の藤原岳をウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。(スライドショーにてご覧頂けます)
↓↓↓
藤原岳、初冬の鈴鹿山脈をゆく♪


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