2011年9月19日月曜日

蓮ダム ~過ぎ行く初秋を惜しむ~

豪雨によりスタートした9月・・・
三重を含む紀伊半島は、かつてない長時間に渡る台風の風雨に見舞われた。
奈良、和歌山山間部の土砂災害。三重県紀州地域の水害。こちら三重県中部においても、長時間に渡る豪雨の影響で、宮川、櫛田川の洪水警戒水位を難なく上回り、決壊、大洪水の緊張感に恐れながらの数日間を過ごした。

当方はと言えば・・・たとえ台風と言えども、予定通り休日出勤でスケジュールをこなす日々。9月は山にも行けずに、山への想いは募るばかり。

この日曜日、運よく午前中に仕事も一段落し、鉄分ならぬ山分を補給するため、久しぶりに櫛田川上流へと車を走らせる。
国道166号線も先の台風の影響で、所々寸断されたとの話を聞いていたが、走ってみた限りその様な痕跡は、微塵も感じられない。ただ並行して流れる櫛田川は、いつもの清流とは程遠い、赤茶けた濁流が轟々と流れている。飯高町森で166号線および櫛田川の本流と別れ、櫛田川支流の蓮川沿いに車を走らせる。6月の桧塚以来のホームグラウンド。いつもの蓮の山々が変わらぬ山容で迎えてくれる。

思ったよりも水は少ない・・・

こちら春先(4月)の湖面
その入口にあたるのが蓮ダム。
ここに来るといつも、これから登る山への想いが最高潮に達する、私にとってのパワースポットでもある。
蓮ダムも、この台風では貯水量が満水位を超え、洪水調整が緊張感の中フル稼働していたと聞く。


下流の濁流の様子から、本日ももさぞや・・・と思ったものの、予想に反して、貯水量は少ない。春先の湖面と比較してもその少なさは一目瞭然。湖面側の選択取水施設の露出具合をみると良くわかる。

下流域の洪水の恐れが解消された場合は、速やかに貯水量を減らし、次なる脅威に備えたキャパを確保する。下流域の洪水調整機能を担うダムの貯水量調整は、流域の水位の値と連動し、ダム管理システムによってプログラムチックに行われる。前職で、プログラマとして各地のダム管理所を回った縁もあり、個人的にはダムに対する思い入れが若干ある。下流域の人々のために、水没した集落がある。巨大技術の影には、必ず何処かに犠牲になった人々の想いが見え隠れする。それでもこのダムが、大多数の人達に与えた恩恵を信じたい。原発のように、人々を不幸に陥れることのないことを願う・・・

ダムでおやつ♪
そんなことを思いつつ、ダムサイトで久々の山のおやつ♪
ダム管理所横の階段を登り切ると、ダムとダム湖を眺められる展望台。巨大なダムと、蓮の山々を眺めながらの至福のおやつタイム!
今日のメニューはやまざきの「栗たっぷり大福」
ふっくらもちもちの皮に包まれた、栗の粒入り餡の上品な甘さが、すきっ腹に心地よい幸福感。久々、和の甘さを存分に満喫させて頂きました。ごちそうさま♪




構造美

9月も中旬を過ぎるというのに、相変わらず30度超えの日々。
初秋を惜しむというには相応しくない暑さが続くが、空の色は確実に秋の雰囲気を帯びてきている。
今週は、またもや台風の影響が心配されるところだが、蓮ダムの洪水調整機能はいざという時に備えて準備万端。非常用放流ゲートが頼もしげに立ち並ぶ様には、一種の構造美すら感じられる。
次回もその機能をフル稼働し、下流域の町々を水害から守ってくれることを期待する。




秋空に映えるダムゲート
10月になれば、当方の仕事も一段落つく。
そしたらまた、この山々に戻ってくるよ!
初秋の空に誓うかの様に蓮のダムサイトを後にする。

初秋の蓮ダムをウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧くださいませ。
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煌く湖面(4月)


春の蓮の様子もウェブアルバムにアップしております。よろしければ以下のリンクよりご覧くださいませ。

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2011年8月17日水曜日

夏の鳥羽港町旅情

デジブック「夏の鳥羽 港町旅情」

・・・演歌のタイトルかよっ!と言う突っ込みは置いといて・・・(苦笑)



私の一番古い鳥羽の記憶は・・・40年近く前の幼稚園の遠足の水族館。
※年齢ばれるな・・・(苦笑)
白状すると、見たものした事なんぞはこれっぽっちも覚えてはいない。
ただ古いアルバムに、今は亡き祖母の隣にちょこんと写真に収まる、幼き頃の自分の笑顔を見つけて、「あ~行ったんだ鳥羽・・・」てな具合。
イルカ島は亡き祖父に連れて行ってもらった様なおぼろげな記憶。
教員だった父の赴任先の神島に、船酔いに苦しみながらも数回訪れた懐かしい思い出。
横浜在住時、帰省のたびに家族三人、伊勢湾フェリーで海を越えたワクワク感。
鳥羽の海を思う時、不思議と家族との思い出ばかりが走馬灯の様に思い出される。
郷愁を誘う港町。それが私にとっての鳥羽のイメージ。

旅人達を、優しく迎えてくれる穏やかな潮風。
派手派手しい華やかさではなく、しっとりと落ち着いた雰囲気の町並みが、訪れる者の心を柔らか
く癒してくれる。そんな素朴な雰囲気が、片田舎の観光都市、鳥羽の一番の魅力ではないだろうか。

この夏、ひょんな事から、実に数十年ぶりに鳥羽の町をじっくりと歩いてみた。
昔ながらの鳥羽、懐かしい思い出の鳥羽、過ぎ去ってしまった鳥羽、そして新しい鳥羽。
この夏は改めて鳥羽の魅力を再発見する機会となった。

新装なった鳥羽マリンターミナル

新しい鳥羽を象徴するのが、この春新装オープンしたばかりの市営定期船佐田浜港の「鳥羽マリンターミナル」。真珠のネックレスをイメージしたと言う、白亜の曲線のデザインの外観が、これまでの鳥羽のイメージを一新する。先代のターミナルの庶民的な渋さを好む御仁にはあまり評判は良くないらしいが、これはこれで、新しい鳥羽の象徴として応援したい。

景勝三つ島ならぬ四つ島?
ターミナルの奥は、海に向かって広大な芝生広場が開放感抜群に広がっている。目の前には鳥羽最大の離島答志島、左手には鳥羽の松島とも呼ばれる景勝三つ島が、青空の下穏やかな海の上に並んでいる。

晴れ渡る夏の日の素晴らしい爽快な景観に、気分もすっかり開放的に。童心に帰ってちょっぴり遊んでみたい気持ちに・・・
今日のおやつ「ふんわりオムレット」にて、ちょっと洒落た「四つ島」の完成である。(^_-)v
図らずも今日のおやつはベストチョイス♪


対岸の小浜でおやつ♪
芝生広場目の前の海を、イルカ島行きの遊覧船がのんびりと行き交い、旅人の旅情を刺激する。
イルカ島はお隣小浜半島の先端にあり、イルカやアシカのショー、海水浴、オリエンテーリングなど多彩な楽しみを満喫できる島全体がレジャーランドの小さな離島である。さすがにこの歳になって一人遊覧船で渡るのも気が引けるので(苦笑)、島に少しでも近づくために小浜半島を北上してみる。

途中、小浜の小さな漁港より、再び穏やかな三つ島の眺め。



サークルKのおやつ「ダブルシュー」で、三つ島に乾杯♪
生クリームとカスタードの至高のハーモニー♪
抜けるような青空の下、贅沢な風味に身も心も癒されて・・・

どんだけ食うんやおまえは!てな突っ込みは置いといて・・・(爆)

しばらくは、鳥羽詣でがマイブーム!

他の写真もウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧くださいませ。
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2011年7月23日土曜日

南アルプス、好天の塩見岳でリベンジ♪

2011年7月16日(土)晴れ後曇り~7月17日(日)晴れ

【標高】
鳥倉登山口(1780m)~三伏峠(2585m)~烏帽子岳(2726m)~塩見岳(東峰3052m)

【コースタイム】
◎16日
伊那大島駅(6:45)~鳥倉登山口(8:50)~塩川土場分岐(10:22)~三伏峠(10:50~11:20)
~烏帽子岳(12:05~12:42)~三伏峠水場偵察(13:30)~三伏峠テント場(13:45)
※この日は三伏山(2615m)にて展望ディナー♪
◎17日
三伏峠テント場(4:05)~三伏山(4:15~4:35)~本谷山(5:07)~塩見新道分岐(5:58)
~塩見小屋(6:10)~塩見岳(6:56~7:40)~塩見小屋(8:28)~本谷山(9:30)
~三伏山(10:05~10:20)~三伏峠テント場(テント撤収)(10:30~11:20)~水場(11:55)
~鳥倉登山口(12:50~14:25)~伊那大島駅(16:15)

【温泉】
信州まつかわ温泉清流苑(400円)
※田舎セット(信州蕎麦&五平餅)(700円)にて満腹フィニッシュ♪

20代の頃、初めて南アルプスをテント縦走した時、選んだコースが北岳~塩見岳であった。
それなりの好天に恵まれた縦走だったが、締めの塩見岳山頂でガスに覆われ、雨の三伏峠でずぶ濡れのテント泊という後味の悪いフィニッシュとなった。それ以来、いつかはリベンジしてやりたい!と思い続けた塩見岳。今回、三伏峠をベースにして塩見岳を往復するコースでリベンジに挑む!。

久々のテント持参のフル装備。20kgあまりのザックを担ぎ、南アルプス特有の樹林帯の急登に些かの不安があったが、予想に反して思いのほか体が軽い♪。先週の中央アルプスがウォーミングアップになったのか?コースタイムを大幅に短縮して、三伏峠までジャスト2時間!。早い時間でテン場もガラガラ、お気に入りの区画を選び放題♪。比較的広い区画をソロテントで独占して、本日のお宿の完成。

三伏峠のお花畑より塩見岳

明日の塩見岳アタックに備え、サブザックにおやつを詰めて烏帽子岳までのウォーミングアップ。途中、三伏峠のお花畑より三伏沢越しに塩見岳の勇姿が神々しい。深田久弥氏をして「漆黒の鉄の兜」と言わしめたその山容は、南アルプス中央部に独立峰のごとく、他と一線を画する様に異彩を放って君臨している。カッコいい・・・。
三伏峠から30分程で辿りつく烏帽子岳山頂は、大井川源流部の谷を挟んだ塩見岳の絶好の展望台だ。ハイマツのステージ上に佇む惚れ惚れする様な姿に、旧来からの想いも相まって俄かに気分も昂揚する。同じように大井川源流部を挟み、西農鳥岳山頂よりワクワクしながら眺めた昔を思い出す。

この幸せな眺めをお供に、本日のおやつを堪能する。
本日のメニューは「ブルターニュ バターバームクーヘン♪」
本日のおやつ♪
お昼を食べていなかったこともあって、濃厚で、しかしながらくどくない上品な甘さが、すきっ腹に深く染み渡る♪。大変美味しく頂きました。

この日の夕餉は、三伏峠から10分程の三伏山山頂にて、塩見岳を眺めながらの展望ディナー。翌日の塩見岳山頂への想いはいやが上でも盛り上がる♪。

翌朝、白みかけた空が、雲ひとつない絶好の夏山日和を告げている。三伏山にて夜明けを待つが、塩見の稜線が近すぎて、構図の良い御来光は撮れそうもない。本日の長丁場を思い、そそくさと切り上げて山頂を目指す。

塩見岳山頂より秀麗富士
三伏峠から塩見岳山頂まで、コースタイムでは片道4時間。往復8時間と考えると、テント撤収時間も含め、鳥倉登山口発のバスの時間、14時25分にぎりぎり間に合うか・・・。延々と続く塩見までの稜線のアップダウンを、登りは確実に、下りは駆け下りる様に距離を稼いで行く。先を急ぐ登山路で、権右衛門山を巻く平坦な路がとてもありがたい。

できるだけ軽量化したサブザックも功を奏し、コースタイムを大幅に短縮。
3時間を切るタイムで塩見岳山頂(西峰)3046.9mに到着!。
 限りなく濃いブルーの空が目にしみる至高の山頂!(涙)。
雲ひとつない初夏の晴天の下。360度の大展望がこの塩見山頂を覆っている。
遠く、後立山から槍穂、乗鞍にかけての北アルプス連峰。伊那谷を挟んで中央アルプスの主稜線。先週の千畳敷と、稜線の向こうに木曽御嶽がちょこんと頭を覗かせる。目の前には、堂々とした山体を横たえる南アルプス南部の荒川三山が立派だ。前回の縦走時に歩いた仙塩尾根のどん詰まりには、優雅な山容の仙丈ヶ岳。大井川源流の谷を挟んで間の岳のでかい図体が迫力。その左肩には本邦2位の高峰北岳。甲斐駒ヶ岳の円錐の峰の左手には、遠く蓼科の優しげな山容。塩見岳山頂は、東峰の方がわずかに標高が高い3052m。西峰からその東峰へのプロムナードの行く手の先には、初夏の太陽に照らされて幽玄な富士の姿が、塩見岳展望のフィナーレを飾るように目に眩しく飛び込んでくる。

見えるべきものは、すべて見える。前回のガスに包まれた山頂のリベンジを果たしてなお余りある、ドラマチックな展望の山頂を思う存分に満喫する♪。
 
塩見小屋より塩見岳
2時間でも3時間でも離れがたい幸せな山頂の一時。バス利用の山行を恨めしく思いつつ、至高の塩見岳山頂を後にする。
途中、塩見小屋から振り仰ぐ朝日に輝く塩見岳の山容は、あいも変わらずに惚れ惚れとするほど堂々で、また来いよ!とでも言っているかの様に、青空の下、その懐を広げて横たわっていた。

きっとまた来るよ!

その山容に応えるように、幸せの峰を後にした・・・


今回の山行の写真をウェブアルバムにアップしました。
よろしければ以下のリンクからご覧くださいませ。
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アルバム 「南アルプス展望の峰」


青天の塩見岳をデジブックでもご覧頂けます。よろしければ以下のリンクよりご覧下さいませ。
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2011年7月14日木曜日

中央アルプス、静寂の展望台

2011年7月9日(土)晴れ時々曇り

【標高】
しらび平(1662m)~千畳敷(2612m)~三ノ沢岳(2846.5m)

【コースタイム】
管の台バス停(6:15)~しらび平(6:50~7:10)~千畳敷(7:17~7:40)~極楽平(7:55)~
三ノ沢分岐(8:05)~三ノ沢岳(9:10~11:00)~三ノ沢分岐(12:35)~極楽平(13:00)~
千畳敷(13:20~13:40)~しらび平(13:47~13:55)~管の台バス停(14:30)

【温泉】
こまくさの湯(600円)
※入浴後のソースかつ丼(800円)で完璧フィニッシュ(笑)

静寂の展望台、三ノ沢岳(2846.5m)
木曽駒ケ岳から空木岳へ、中央アルプスの百名山を結ぶ主稜線から西に外れた独立峰。
その端正な三角錐は、縦走の登山者を魅了する山容ではあるが、縦走途中にちょっと立ち寄るには少しばかり山頂が遠すぎる。そのせいか、登山者で賑わう主稜線の山々と比べ、シーズン中と言えども、この山頂を訪れる人は極端に少ない。しかしながら、この山頂から眺められるであろう中央アルプス主稜線の展望の秀逸さは、容易に想像できる。観光地化された千畳敷の雑踏を避け、静かなる山旅を満喫するにはとっておきの名峰だ。
かねてより登りたかったこの孤高の展望台、三ノ沢岳へ今回は千畳敷を起点としてのんびりとピストンする。

三重の自宅を3時前に出発、伊勢道~湾岸~中央道を快調にドライビングし、6時には駒ヶ根高原、管の台バス停に到着。
初夏の千畳敷
3年ぶりの駒ケ岳ロープウェイ♪予想に反し、ほとんど待ちもなく、1時間あまりで遥か2600mの雲の上、千畳敷の人となる。
ロープウェイは最後尾の特等席。標高を上げるにつれ、伊那谷の東に連なる南アルプスの連山、その上にひょっこりと富士山が頭を覗かせる。本日の展望への期待感はいやがうえでも盛り上がる。お馴染、宝剣岳が主役の千畳敷劇場を観覧しながら、軽めの腹ごしらえ。

右手の木曽駒ケ岳を目指す人混みをよそに、極楽平への静かな登路に足を踏み入れる。千畳敷左手の斜面を辿る事15分あまり、ターミナルの人影が豆粒の様に小さくなる頃、中央アルプス主稜線上、極楽平に到着。
頂上直下の残雪
大展望の稜線を期待していたものの、一転、木曽谷側からのガスに覆われ、出発時の晴天が嘘の様に、あっと言う間に辺り一面、白いベールに包まれる。
 2~3m先さえ見えない程のガスの中、三ノ沢岳に向かう広大な斜面を方角を間違えない様、慎重に下り始める。晴れていれば、きっと左右の眺めも素晴らしいであろう稜線のプロムナード。左手の谷の底からは涼しげな沢の音が響いてくるが、いくら目を凝らして見ても白い壁に覆われるばかり。ガスの中を歩むにつれ、髪の毛がじっとりと濡れ、毛先からぽたりと水滴が滴り落ちる。

折角ここまで来てこれでお終い?萎えそうになる気持ちに鞭打って、想像以上のアップダウンの連続を黙々と辿っていく。
木曽駒ケ岳に乾杯♪
立ち止まって見るべきものもなく、ただひたすらに山頂を目指すこと1時間あまり。頂上直下の残雪を踏みしめ、静寂の峰、三ノ沢岳山頂(2846.5m)に到着!

ここにきて三ノ沢岳山頂から西方を眺めれば、眼下に連なる木曽谷の山並み、そのどん詰まりには木曽御嶽の巨大な山体。谷のガスは徐々に切れて東へ東へと流れていく。振り返ると、中央アルプス主稜線を覆っていた白いベールも徐々に薄れていく。
期待を込めて待つ事半時。ついにでました!まずは主稜線の北側、花崗岩に覆われた白い山肌が姿を現す。
ミヤマキンバイと三ノ沢岳
滑川の谷を隔てて堂々たる木曽駒山群が指呼の間に横たわる。中でも、宝剣岳の岩の尖塔が稜線上に一際異彩を放っている。

 この贅沢なパノラマ劇場をお供に、毎度恒例!山のおやつタイム!!
※なんと贅沢な・・・・
本日のおやつは、恵那峡SAで仕入れた「ノーマルドーナッツ
この眺め一つで、下手なトッピングも一切不要。極上のエッセンスでいつもの数倍の美味しさの至高のメニューを満喫する。

すっかりとベールを脱いだ稜線北部に比べて、恥ずかしがり屋(?)の中央アルプス主稜線南部は中々その姿を現さない。
それでも信じて待つ事1時間半!ついに全貌露わに中央アルプス主稜線の千両役者が揃い踏み!伊奈川の渓谷沿い、長大な山肌を横たえる中央アルプス主稜線の南の果てに、空木岳と南駒ケ岳の堂々たる山容がその存在を誇示している。青空に映える二つの峰は、中央アルプスを代表する名峰に相応しく、威厳ある端正な姿が目に眩しい。空木岳はもちろんの事、南駒ケ岳も、深田久弥が最後まで百名山選定で悩んだというだけあって、魅力的な山容に登行欲がそそられる。

コーヒー片手に、この至高の眺めを十二分に満喫する、初夏の中央アルプス・・・
静寂の名峰三ノ沢岳。予想に違わず、中央アルプス主稜線を俯瞰する素晴らしい展望台でした!

今回の山行の写真をウェブアルバムにアップしました。
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アルバム 「中央アルプス、孤高の名峰」


孤高の名峰、三ノ沢岳をデジブックでもご覧頂けます。
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2011年6月30日木曜日

桧塚奥峰、梅雨の晴れ間は山でおやつ♪

2011年6月25日(土)晴れ時々曇り

【標高】
木屋谷林道(650m)~桧塚奥峰(1420m)~明神岳(1432m)~桧塚(1402.2m)
【コースタイム】
木屋谷林道駐車地(8:30)~マナコ谷登山口(8:41)~作業小屋(9:20)~稜線(9:30)
~桧塚主稜出会(10:00)~桧塚奥峰(10:05~10:25)~ヒキウス平(10:55~11:30)
~明神岳(12:15)~明神平(12:30~12:45)~桧塚奥峰(13:30~14:05)~桧塚(14:15)
~稜線下山散歩(14:35~15:00)~マナコ谷登山口(15:40)~木屋谷渓谷散策
~木屋谷林道駐車地(16:20)
【温泉】
香肌峡温泉スメール(700円)

櫛田川源流域の山「桧塚奥峰(1420m)」は、県境の山を除くと三重県内単独最高峰の山である。
※実際の最高峰は大台ケ原の日出ヶ岳(1694.9m)だが、今やアプローチからして奈良県の山の
イメージがある。大杉谷登山道の早期復活を望む!

桧塚奥峰へのもっとも最短のアプローチは、蓮ダムに流れ込む青田川(木屋谷川)の上流部、マナコ谷を起点とするルート。

マナコ谷登山口までは、青田の発電所を右手に、細く曲がりくねった林道を木屋谷の渓谷沿いに遡る。終点まで車で乗り入れる事も可能だが、車高の低いコンパクトカーでは、登山口の手前でがりがりと車底を擦り始める。
今回は大事をとって、登山口直前の空きスペースに車を止め、残りの林道を登山口まで歩く。3~4年前は登山口まで無理やり車で乗り入れていたが、当時に比べて、若干道が荒れた感がある。

渓谷の沢音が涼しげなマナコ谷登山口から、じめっとした針葉樹の植林帯の中を登る。

梅雨の合間のこの季節、1000m程度の植林帯の登山路は、密集した樹林に風も遮られ、上昇する気温と湿度が、日頃運動不足の登山者の体力を情け容赦なく奪い去る。

5分登ると全身汗でびっしょり。10分登ると顎は宙を彷徨い、登山路の真中、息絶え絶えに何度も歩が止まる。1ヶ月ぶりの山と、体調も万全でなかったせいか、いつもに増して体に堪えて高度が稼げない。熱中症対策に絶えず水分補給をしながら、亀のようなペースで歩を進める。
作業小屋が見えると辛い登りもあとわずか。稜線への最後のワンピッチ、一転、谷からの涼風に疲れた体が癒される。いつしか空が頭上に広がり始め、樹林帯の終わりを告げている。

稜線直下の爽快な草原

登山口からおよそ50分。
辛い樹林帯を抜けると、待ってましたよこの風景★

目の前には草原の大斜面!体中を優しく包み込む初夏の涼風。眩いばかりの空の青と、草原の緑のコントラスト!!一転する景色の爽快感がこの山の一番の魅力だ。
久々の開放的な大草原、思わず童心に帰って、柔らかな草叢をごろごろと猫の様に寝転がって満喫する。

おっと危ない・・・目の前には鹿の糞・・・(笑)

桧塚周辺の草原地帯は野生鹿の宝庫。今回も3度群れと出くわすが、カメラを構える隙も与えず、風のようにさっと飛び去って行く。

桧塚奥峰

桧塚主稜線直下の草原散策を満喫し桧塚奥峰山頂(1420m)へ。
梅雨の合間の一日ながら、展望には最高の条件が整った。桧塚奥峰、県内単独最高峰に相応しく、四囲の眺望は抜群だ!
右手に迷岳から池小屋山まで、櫛田川と宮川の分水嶺の山並みが横たわり、その奥には大台ケ原の日出ヶ岳(1694.9m)。真の三重県最高峰。
西に目を転ずれば、長大な大峰奥駆道の大山脈。大普賢岳の奥には近畿最高峰の八経ヶ岳(1914.9m)。
北には高見山を筆頭にした高見山地の山並みが、櫛田川に沿うように、伊勢平野に向かって延々と連なっている。
 
見えるべき山はすべて見える。
梅雨時期ながら奇跡的な眺望に恵まれ気分も最高潮♪ ※冬場には富士山を拝めることも・・・☆


本日のおやつ♪

満腹の眺望を味わった後は、真の小腹も空いてくる。先月来待望の、恒例!山のおやつタイム♪
かねてより、ここ桧塚に登った時は「ヒキウス平」でおやつと決めていた。
ヌタハラ谷を挟み桧塚主稜線の南側に横たわる草原の稜線。「ヒキウス平」は山屋達の間では「桧塚劇場」と呼ばれている。
ここから望む桧塚奥峰から桧塚にかけての稜線は、抜ける様な青空の下、緩やかなスカイラインに縁どられ、樹林の切れ目は鮮やかな草原の緑に彩られ、広大な自然のキャンバスの中、たおやかな山容を横たえている。晩秋の季節であれば、紅葉に燃えるその光景は、まさに桧舞台の千両役者の風格だ。

この贅沢な光景をお共に、桟敷席にて本日のおやつ♪
「マネケンのベルギーワッフル(ココア味)」

青空の明神平

表面サクサク、中身しっとりの上品な舌触り。
初夏の涼風に包まれて、大変おいしゅう頂きました(^o^)

おやつ後は、好天に気分よろしく明神平まで足を延ばす。
こんな山奥に、一昔前までスキー場が営業していたという。奈良県側からでも、スキー板を抱えて1時間以上の山歩き。往年のスキーヤー達の情熱に脱帽・・・
梅雨の合間の晴天の下、草原の緑も目に眩しく、いにしえのプレイグラウンド、明神平にて至福の一時也。

木屋谷渓谷
桧塚奥峰に戻り最後の大休止・・・
昼食後に1時間半以上、天上の楽園を漫遊する。

至福の時は一瞬にして過ぎ去るもの・・・離れ難い思いを押し留め、初夏の涼風の丘を後にする。
樹林帯に入る直前、振り返って一礼。この素敵な景色に感謝!
また来るからね~っ!(^o^)/~

マナコ谷登山口から駐車地まで、木屋谷渓谷の心地よい沢音を共に林道を下る。涼やかな渓流の空気に疲労感も心地よい。

梅雨の晴れ間の奇跡的な一日。初夏の涼風を満喫の山旅でした・・・
 

今回の山行の写真をウェブアルバムにアップしました。
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アルバム 「梅雨の晴れ間の 桧塚」


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2011年6月21日火曜日

大師の里 水無月の候

雨、雨、雨・・・・
ここのところ、山にも行けずに腐る週末。
高速1000円も今日でお終い。
最後に信州辺りまでと目論んでいたけど、冴えない予報にあえなく停滞。

大師の里、紫陽花
降ったりやんだりのはっきりしない空模様に、しびれを切らして、いつもの櫛田川沿いの道を、上流へと車を走らせる。 
行き先は、毎年この時期、必ず一度は訪れる多気町丹生(旧勢和村)の大師の里。地元民の手で培われてきた紫陽花の里である。
例年、6月の第2日曜日に紫陽花まつりが開かれているので、今年も先週辺りでまつりも終わり、花の盛りも過ぎた頃か・・・と思いつつ、今年は入梅以外、すべてが数週間遅れである事を鑑みて、いざ紫陽花の里を訪ねてみると・・・

案の定、里全体でも、7分から8分咲き程度・・・
先週の紫陽花まつりはどんなだったのだろうか?と心配してしまう程に、見ごろはまだまだ先の様子。
水車と紫陽花
アルバムを見ると、昨年も偶然にも同じ日(19日)に訪れていたが、咲き具合の違いは一目瞭然。
※昨年のアルバムはこちらから
  ↓↓↓

今年の見ごろは、あと1週間後くらいかな・・・?と思いつつ、とりあえずそぼ降る雨の中、今年の様子を写真に納める。
まめやの豆乳ソフト♪
この一帯は、休耕田にビオトープが整備され、地元の手によって、1万本以上の紫陽花が植えられている。今では大師の里の紫陽花として有名で、こんな片田舎の田園地帯が、シーズン中は大勢の花見客で賑わう。
今でこそこんな片田舎ではあるが、古代よりこの辺りは水銀の採取が盛んで、日本の水銀の大部分がここで採取されていたという。その名残とも言うべき水銀鉱跡があちらこちらに見受けられる。水銀採掘の最盛期には、さぞや鉱山夫達で賑わった事であろう。
一方、田園地帯に目をやれば、疎水百選にも選定された立梅用水が、辺りの田畑をくまなく潤おし、山間の水利の悪いこの一体に、豊かな実りを与えてくれている。
転作の大豆を生かした地産地消の店「まめや」では、大豆製品の生産販売が盛んで、お気に入りの豆乳ソフトは、オカラも入った甘さ控えめのヘルシーアイスである。ワンテイク200円也♪

姿見の池と仁王門

地元の母ちゃん達の作る地元産素材のバイキングも、行列のできる人気メニューである。
TVドラマでも有名な、行例のできる「高校生レストラン」もこの近所。明和のお隣、多気町はこんな町おこしが実にうまい!

我が明和町も何とかならんのか・・・と思いつつ、散策の締めはやはり「丹生大師」。
弘法大師の師匠が創建したと伝えられる古刹。高野山を開く前、ここを真言密教の道場にしようとも考えていたとか・・・嘘か真かわからぬ言い伝えもある。もっとも、言われるだけあって、こんな片田舎ながら立派な堂宇が建ち並ぶ隠れた名刹でもある。



そぼ降る雨の中、傘を差しながらの写真撮影は、雨粒がレンズに当たらぬ様にと、構図もままならず・・・。以外と大変なものだと思い知らされた、大師の里の水無月の候。

今回の散策をウェブアルバムにアップしました。よろしければ以下のリンクよりご覧くださいませ。
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2011年6月5日日曜日

下御糸海岸、失意の午後は近所でおやつ

やらかした・・・(呆然)

気づいたのは登山口も間近のコンビニ駐車場だった・・・

久々の早起きで6時過ぎには家を出発。いつものコンビニに7時頃に到着。
飯高の山々を歩くときは、毎度このコンビニで水と昼食を調達する。
櫛田川上流の谷あいを軽快にドライブし、遥々ここまでやってくると、山へのモチベーションは否が応でも高まる。このコンビニは、1時間近いドライビングで昂揚した山への想いを、ちょっぴり冷ましてくれるオアシスの様な場所である。


慰みの曇り空
エンジンを止め、さあ店内へと思った瞬間・・・

気づいた・・・

そう言えば・・・

あれっ・・・?

もしかして・・・

まさか・・・

財布がない!?
波は穏やか


がっくし・・・・・・・・・・・・・・・・(惨)

思い返すまでもなく、財布をザックにつめ忘れてきたのは明白。
水も食料も、帰りの温泉も入れない。それどころか・・・ネット上で公言できない「あれ」もない・・・(冷汗)

失意
「望みが遂げられなかったり、当てが外れたりして、がっかりすること。」
※デジタル大辞泉より

思案する余地もなし。昂揚した想いを押し殺すように、たった今来た道をとぼとぼと引き返した・・・(哀)

再び出かける気力もなく、午前中はふて寝
今日は洋風・・・
せめてもの慰めは天気が思ったよりすぐれなかったこと・・・午後からは涙雨でも落ちてきそうな空模様。

日曜日の昼下がり。お気に入りの名古屋発情報番組、「スタイルプラス」で美味しそうな繁盛店特集。見るからに美味しそうなハンバーグの映像に、ようやく重い腰も上がる。

最寄のファミマでおやつを買い込み、近所の下御糸海岸へ。
半ば自棄気味にこんなところで、おやつタイム・・・(苦笑)
いつものコーヒーに、井村屋カステラ4切れパック!
カステラは高級感溢れるトレー入り。しっとり甘めで食べ応え十分。
自棄食いの勢いよろしく、4切れ一気にぺろりあん!
甘さたっぷりのおやつに気分もちょっぴり持ち直し。
梅雨の合間の日曜日。失意の午後のくだらぬお話しでした。

来週は絶対、山の上でおやつだ!(爆)

近所の海岸の何の変哲もない日常光景をウェブアルバムにしてみました。
よろしければ以下のリンクからご覧くださいませ。
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アルバム 「下御糸海岸」

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2011年5月30日月曜日

スーパームーンな夜

ということで・・・
夜景撮影の振りはここまでにして「本題」・・・(笑)

東日本大震災の影響で、大した話題にもならなかった感じだが・・・
今年の3月19日~20日にかけ、月の楕円軌道が最も地球に近づくタイミングと、満月の日が18年ぶりに一致する「スーパームーン」という現象が観測された。
実際、最小時と比べて、明るさで30%、大きさも14%増加の見事な月が観測されたという。

夜景馬鹿の私としましても、このタイミングを逃すわけもなく、あわよくば素敵なデジブックネタのゲットをもくろみ、お気入りの撮影場所にてスーパームーンと夜景のコラボを試みた・・・

が・・・結果、とりたててスーパームーンな写真には仕上がらずあえなく「没(ぼつ)」
ディスクを整理していて、このまま棄ててしまうのも空しいので、とりあえずこのブログで晒すこととしましたので、よろしければご笑覧願います。
撮影場所は、四日市の富双緑地公園および霞ヶ浦緑地公園。

方や暗闇に聳えるガントリークレーン、方やコンビナートの灯りと、華やかにコラボするスーパームーンの世界が繰り広げられる・・・予定でした・・・(泣)

霞ヶ浦緑地より

富双緑地より



夜景撮影はまだまだ奥の深い世界であることを、改めて思い知らされたスーパームーンな夜でありました。
と!言うところで、とりとめもない夜景2題の投稿もお後がよろしいようで・・・

とりあえずウェブアルバムにアップしておきました。
よろしければご照覧くださいませ。
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コンデジで月を狙った写真もこちらから。
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